連日のゆだるような暑さ。今朝もセミの鳴き声で目が覚めた。犬の散歩中にもセミの鳴き声があちこちから降ってくる。こどもたちが小さい頃は小金井公園のクヌギが多い場所にセミの羽化をよく見に行ったものだ。  ふとみると白いユリに茶色の抜け殻が。あらま、こんなところにも。無事、樹木までたどり着いて元気に鳴いていることを願う。短い命を精一杯生きるセミによせて。敗戦の日に。

 毎日の犬の散歩で楽しみにしていることがある。西東京市の南側を横切る「多摩湖自転車歩行者道」をご存知だろうか? 西東京市、小平市、東村山市を抜けて都立狭山公園の多摩湖堰堤に至る遊歩道だ。「水の神殿」をかたどったモニュメントが立つ五日市街道沿いの出発点から1㎞程進んだ右側にその楽しみが待っている。(写真は、ミニチュアの街にあかりが灯る)

 

 都立小金井公園の藤が満開を迎えた。5月5日端午の節句の朝、紫色の花が幾房にもしだれて風にゆったりと揺れていた。

木蓮の一種、マグノリアロイヤルが開花した(西東京市新町)

 うららかな陽気となった3月11日、東日本大震災から9年。新型コロナウイルスの影響で政府主催の追悼式は中止となったが、日本のあちらこちらで心を寄せていた人も少なからずいただろう。季節の花々は変わりなく春の到来を知らせてくれる。青空に向かって咲いた白い木蓮の花も、犠牲者を追悼しているかのようだった。(卯野右子)(写真は筆者提供)

 大寒を過ぎ旧正月を迎えた1月25日、梅の開花が気になって小金井公園に出かけた。まだ固いつぼみに交じって、梅の花がちらほらとほころび始めていた。(写真は、ほころび始めた梅の花=小金井公園)

西東京市新町の多摩湖自転車道脇で(2019年10月16日午前8時25分)

 台風が通り過ぎてから、急に香り始めた金木犀。オレンジ色の花も愛らしい。小金井公園の江戸東京たてもの園正面脇の大木2本も、見に行きたくてうずうず…。 (卯野右子)

 都立小金井公園内の江戸東京たてもの園(小金井市)で8月3日と4日、恒例の「夜間特別開園 下町夕涼み」が開催された。入園前から祭り太鼓の響きや人びとの賑わい、浮き浮きした雰囲気が伝わってくる。日没後「山の手通り」には切り絵のランタンが提灯と共に灯され、ぽかりと浮かび上がった三日月の光もやわらかだった。(写真:夕闇に染まる家並み。見上げると三日月が…)

 「おはようございます!」「ごゆっくりお楽しみください」ー。特別展が休みの月曜日、参加者を招きいれるスタッフの声が聞こえる。上野動物園隣のレンガ色の建物が目を引く東京都美術館。5月20日に「障害のある方のための特別鑑賞会」が開かれた。(写真:学芸員によるワンポイント・トークでは、手話通訳に加えて文字表示も)

黄菖蒲が満開

 真っ青な空にウグイスの鳴き声。流れに沿って広がる黄菖蒲の群生。カルガモのつがいが水を浴び、カワセミが飛び立つと歓声があがる-。東久留米市の落合川沿道、南沢エリアを散策する「スリバチウォーキング」は、都内とは思えないのどかな風景と土地の凹凸を体感するひとときだった。

放課後カフェ、オープン!

 「いらっしゃいませ。こちらの席にどうぞ」「コーヒーをお願いします」「お砂糖、ミルクはどうしますか?」-。冷たい風が吹く1月29日の午後、西東京市田無第四中学校の調理室でこんな会話が交わされた。紅茶、ミルクティー、緑茶などを提供するのは地域の大人。お客様は中学生。そう。この3年間で市内の中学校に相次いで誕生している「放課後カフェ」の一コマだ。

ミニーちゃん姿のタイ人留学生たち(ディズニーランド)

 新しい年が始まった。亥年年初にあたり新年の抱負や今年の目標を定められた読者も多いと思う。筆者も毎年更新している「この人生で叶えたい100のリスト」を七草粥の日にようやく完成した。

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 毎年11月は、縁起物の熊手を威勢よく捌く、酉の市の季節。西東京市の田無神社は一の酉、二の酉、三の酉の3日間、本殿・拝殿を特別拝観する機会を設ける。普段は見ることの出来ない「奥の間」で何を見たのか、どんな感想を抱いたのか-。卯野右子さんの報告です。(編集部)