縁もゆかりもなかった北多摩地区西東京市 ― 。会社から急いで帰り、保育園で預かってもらっていた子らを連れ帰り、食べさせて寝かせるだけの場所だった。子育てを通して地域との関わりが増えるにつれ、地元に愛着を持ち、そこに住む人々の生活をよりよくしたいと奮闘する人が多数存在することを知った。信念をもって活動している様子を目の当たりにし、地域における活動や交流の重要性に気づかされたりした。尊敬する友人を紹介したい。

 武蔵野市は2023年11月に吉祥寺本町4丁目の「旧赤星鉄馬邸」を期間限定で一般公開した。2022年に国の登録有形文化財(建造物)になった「旧赤星鉄馬邸」と庭園の公開は今年5月に続いて2回目。アントニン・レーモンドが設計した旧赤星鉄馬邸と、緑豊かな庭を利活用し、この環境を将来に残していくための市のプロジェクトが昨年から進められている。

 スペインに生まれ20世紀のシュルレアリスムを代表する芸術家サルバドール・ダリの世界を360度の映像で映し出す「サルバドール・ダリ - エンドレス・エニグマ 永遠の謎 - 」が12月20日から角川武蔵野ミュージアムで始まった。24万人が訪れた「ファン・ゴッホ - 僕には世界がこう見える - 」に続く巨大映像空間に没入する体感型デジタルアート劇場第3弾。ダイナミックな映像と音で再現された幻想的なダリの世界を、自由に歩きまわったり座ったりして鑑賞できる展示となっている。

 西東京市の「対話による美術鑑賞」事業の市民ボランティア「アートみーる」が12月2日、鑑賞者と一緒に展示作品を巡る企画「みーるとコラボ!よく・みて・はなそうパラアート」を開催した。障害のある人たちの制作作品などを集めた「パラアート展覧会」を対象にした企画で、チームメンバーの筆者もファシリテータとして参加し、会場となった同市文化交流施設「コール田無」で、鑑賞者とともに展示作品を見て回った。

 西東京市新町1丁目の柳橋保育園は老朽化による建て替えを経て、2023年4月から新園舎での園児の受け入れが始まっている。2022年11月に旧園舎でお別れ会をした後、日々園児を見守り、送迎時には保護者を出迎えたステンドグラスの扉や照明はどうなったのか? 「生みの親」であるステンドグラス作家の酒井秀子さんと一緒に保育園の新園舎を訪れた。

 連載企画「北多摩戦後クロニクル」の第32回でも取り上げられたばかりの小平市平櫛田中彫刻美術館では現在、『Denchu-STRUT でんちゅうストラット―此処リアリズム』が開催されている。近代彫刻の巨匠・平櫛田中が晩年暮らし、創作活動を行った美術館を会場に、現代作家6人の作品が展示されている。

 小金井公園内の江戸東京たてもの園で8月5日と6日の2日間、「下町夕涼み」の催しが開かれた。今年の夏は猛暑日が続き体調管理にも気を遣う日々が続く中、さまざまな「涼」を感じる仕掛けがあった。冷房が完備してなかったひと昔前、人々はどのように夏を過ごしていたのだろう。

 7月22日(土)まちライブラリー@MUFG PARKでオープン記念イベントが開かれた。「植本祭・植宝祭」と名付けられたこのイベントは「みんなでライブラリーを作り育てる」ためのお祭りだ。イチオシの本を持ち寄り交流し寄贈する「植本祭」。思い出の品を本箱につめて飾る「植宝祭」。参加者約60人を迎え、ビジュアリスト手塚眞氏の講演、手塚氏とまちライブラリー提唱者の磯井純充氏によるトークセッションも行われた。

 埼玉県所沢市の角川武蔵野ミュージアムで「体感型古代エジプト展 ツタンカーメンの青春」が7月1日(土)から始まった。「黄金のマスク」で有名なツタンカーメンの物語に迫る展示構成だ。

 西東京市柳沢4丁目にあるMUFG PARKのオープンが6月26日(月)に迫っている。MUFG PARKは三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が保有する施設で、成り立ちは1952(昭和27)年にさかのぼる。「千代田銀行武蔵野運動場」として開場された後、研修所としても活用されてきた。当時から武蔵野台地の雑木林を大切に守ってきた緑豊かな場所だ。

 「去年より大きくなってる!」。一緒に見に行った友人たちがそろって同じ印象を口にした。背丈が伸びたばかりか、枝も大きく広がっている。

 都立小金井公園のフジが満開を迎えた。今年は例年になく花の開花が早く、フジも4月初旬から咲き始めていた。公園西側、たてもの園広場と宿根草園の間に建つ藤棚へと急いだ。間に合った!

 晴れた! 降り続く雨で、咲き誇るソメイヨシノを見に行くことが出来なかった週末。火曜日(3月28日)も朝から雨だったが、午後には日差しが戻ってきた。今だ! と思い、日暮れ前の小金井公園に出かけた。

 西東京市新町1丁目にある柳橋保育園の建て替えが進んでいる。4月から園児を迎える新しい園舎の完成が近づき、現在の木造園舎はその後取り壊される予定だ。新園舎お披露目に先立ち33年間の思い出が詰まった園舎のお別れ見学会が昨年11月19日(土)に開催された。

 角川武蔵野ミュージアムで2月4日から「タグコレ 現代アートはわからんね」展が始まった。わかりにくいとされる現代アートを新たな視点と展示方法で紹介し、アートへの入り口を広める意欲的な展覧会だ。(写真は、ミュージアム外壁に展示された《尋ね人》 テレサ・マルゴレス)