西東京市の魅力ある風景や人、モノなどを写した「西東京百姿(ひゃくし)」フォトコンテスト(主催・西東京市文化芸術振興会)の展示会が始まった。2020年から毎年行われ、第4回の今年は、市内谷戸町の商業施設で4月8日の表彰式とともに開幕。6月まで市内4カ所で巡回展示される。

 西東京市の田無神社が、御遷座三五〇年大祭の記念誌「写真と資料から見る田無神社」を刊行した。1000点を超える写真、資料とともに、神社の由緒から御遷座三五〇年大祭までを紹介。明治から令和までの同神社と地域、人々の姿も垣間見え、著者、編集者の賀陽(かや)智之宮司は「若い方や新しく引っ越してきた方も含めて、地域の歴史を知り、郷土愛をはぐくむきっかけになればうれしい」と話している。

 自由学園(東久留米市学園町)最高学部1年の山澤綾乃(あやの)さん、遥乃(はるの)さん姉妹(ともに19歳)が、授業の発表をもとにした冊子「川田文子さんのこと」を、このほど自由学園出版局から刊行した。川田文子さんは、同学園女子部23回生で、第二次大戦中の1944年12月3日、19歳のときに学徒動員で中島飛行機武蔵製作所に勤務中、空襲で死去。そのことを知った2人が漫画と、当時の記録などをまとめ、自分と「同じ女の子、同じ自由学園生、同じ十九歳」だった文子さんらへの思いを込めた。綾乃さん、遥乃さんはインタビューに「ウクライナのこともあり、戦争を考えるきっかけにしてもらえたらうれしい」などと話した。(写真は、冊子を手にする山澤綾乃さん、遥乃さん=左から)

 西東京市が市民の健康づくりのきっかけに導入した健康ポイントアプリ「あるこ」を活用したイベント「あるこで街なかウォーキング2022」と子供向けの「歩育」推進イベント「歩育フェスタ」が10月2日、市内で開催された。秋晴れの下、「歩く」をテーマにした両イベントには延べ1000人超が参加し、大人から子供まで健康づくりに励んだ。市が「あるこ」を導入して11月で2年、実際にアプリをどう活用しているか、ウォーキングイベントの参加者に聞いた。

 自由学園(東久留米市学園町)の女子部・男子部(中等科・高等科)で、9月20~22日に「平和週間」と銘打った講演会が開催された。21日の「国際平和デー」にちなみ、2016年から毎年行われ、平和になるためには何が大切か、人と人とのかかわり方はどうあればよいかなどを考え、学校や寮などでも「より平和な社会となるよう」実践していきたいとする趣旨。企画や講師選び・依頼や当日の進行など運営は生徒が行い、今年は中2から高3までの19人が係を務めた。当日は全生徒約460人が参加した。(写真は倉野武撮影)

 西東京市は、市民の健康づくりのきっかけに導入した健康ポイントアプリ「あるこ」を活用した市民対象のウォーキングイベント「あるこで街なかウォーキング2022」を10月2日(日)に開催する。同イベントでは2コースを用意するほか、ゴール地点となる多摩六都科学館ではこの日、子供も参加できる「『歩育』フェスタ これで君も歩き方名人!かけっこ名人!」も開催(いずれも認定NPO法人健康都市活動支援機構との合同事業)。子どもから大人まで西東京市で歩き、健康づくりの一日となりそうだ。(写真は、多摩六都科学館。ウォーキングのゴール地点、「歩育」フェスタの会場)

 西東京市で半世紀以上にわたって営業し、自家焙煎のコーヒーと居心地のよさで地域住民らに親しまれた喫茶店・フジカフェ(西東京市田無町)が8月28日、営業を終了した。最終日は通常の倍以上という220~230人の客が訪れ、別れを惜しんだ。

 西東京市周辺の老舗企業・店舗の歩みを紹介する「老舗物語」。西東京市で老舗といえば、田無駅近くのフジカフェ(西東京市田無町)も真っ先に名前が挙がる。半世紀以上の歴史を誇る昭和レトロの喫茶店だが、「老舗物語」が7月末にスタートした直後、フジカフェが8月28日で閉店――とのニュースが飛び込んできた。長年、近隣住民をはじめ多くのファンに愛された同店の閉店を惜しみ、感謝の思いを込めて伊藤信行社長に緊急インタビューした。

 2001年、保谷市と田無市が合併して誕生した西東京市で、かつての「保谷名物」から「西東京名物」となり、地域を中心に親しまれている「旭のかりんとう」。製造・販売する旭製菓(本社・西東京市泉町)は1924(大正13)年創業で、2年後には創業100年を迎える老舗だ。その一世紀の道のり、そして今後の展望などを守下もりした武彦会長、会長の長女で4代目の守下綾子社長に聞いた。(写真は、さまざまな味、食感で人気の旭製菓のかりんとう=旭製菓提供)

 西東京市在住の主婦、菊池昌子さん(84)が、5月7日から11日まで、西武新宿線・西武柳沢駅近くのギャラリー「スペースコウ」で「菊池昌子水彩画展 多摩の風景と静物」を開催する。80代にして初の個展、しかも4年前に患った脳梗塞を乗り越えての開催に菊池さんは「支えていただいている皆さんに感謝したい」と感慨深く語った。(写真は、自宅アトリエで絵に囲まれて語る菊池昌子さん=倉野武撮影)

 今年、創立100周年を迎えた自由学園(東久留米市学園町)が12月1日に「初めての通史」となる書籍『自由学園一〇〇年史』(自由学園出版局発行、9900円)を出版。また、年表や写真、学園新聞などの資料を集めたデジタルアーカイブ「自由学園100年+」も公開した。社会に開かれた教育を目指し、積み重ねてきた学園の歩み、さらに、地域とのかかわりを重視してきた歴史も紹介されている。刊行や地域への思いを高橋和也学園長(60)に聞いた。(写真は、1937年、当時の久留米村での初等部登校風景=自由学園資料室提供)

カレンダー

2022年版「野菜たっぷりカレンダー」上半期版

 西東京市栄養士連絡会が毎年、市内の保育園児、小学生から募集した絵で作成する「野菜たっぷりカレンダー」の2022年版が完成した。ダウンロードして使える。

 縄文時代の人々はどんな星空を見ていたのか―。そんなロマンチックな疑問に答えるプラネタリウムのプログラムが多摩六都科学館(西東京市芝久保町)で投影されている。全編生解説の「縄文の北極星を探して 星降るムラのタイムトラベル」(11月28日まで)。縄文時代は「北の目印」である北極星など、今とは星の見え方が違う様子が映像や解説で示され、思わず投影された星空に見入るはずだ。(画像は、多摩六都科学館プラネタリウムプログラム「縄文の北極星を探して」のイメージ図=西東京市教育委員会提供)

 西東京市が市民の健康づくりのきっかけに始めた健康ポイントアプリ「あるこ」を活用したウォーキングイベント「あるこで街なかウォーキング」が10月30日、市内で開催された。好天のぽかぽか陽気に恵まれ、新型コロナウイルス禍のストレス解消もあってか、イベントにはカップルから家族連れ、高齢者まで多くの市民が参加した。(写真は、青空の下、イベントのしゃきしゃき体操講座で汗を流す参加者たち。筆者撮影)

 自由学園(東久留米市学園町)OBの有安 諒平ありやす りょうへいさん(34)が、9月25日にオンラインで行われた同学園学生・生徒向けの第17回地球市民教育フォーラムで、「多様性社会の実現を目指して」と題して講演を行った。有安さんは視覚障害を持ちながら理学療法士として活躍する一方、ボート競技で先の東京パラリンピックにも出場。講演では学園時代の思い出やパラリンピックの舞台裏も明かし、「相手のことをどれだけ理解できるかが多様性社会には必要」などと訴えた。(講演の模様はYouTubeの自由学園チャンネルで公開中)。有安さんは講演後、ひばりタイムスのインタビューに応じ、「自由学園で得たものは大きかった。(学園の地元)ひばりが丘は今でも行くとやすらぐ街」などと話した。(写真は、母校の学生らに向けてオンライン講演する有安諒平さん=自由学園提供)