
「体重10キロ減!」「寝たきり防止に」… 西東京市ウォーキングイベントで聞いた「あるこ」効果
西東京市が市民の健康づくりのきっかけに導入した健康ポイントアプリ「あるこ」を活用したイベント「あるこで街なかウォーキング2022」と子供向けの「歩育」推進イベント「歩育フェスタ」が10月2日、市内で開催された。秋晴れの下、「歩く」をテーマにした両イベントには延べ1000人超が参加し、大人から子供まで健康づくりに励んだ。市が「あるこ」を導入して11月で2年、実際にアプリをどう活用しているか、ウォーキングイベントの参加者に聞いた。
「歩育フェスタ」同時開催で1000人超参加
「街なかウォーキング」は西武新宿線・田無駅前から多摩六都科学館(芝久保町)まで自由に歩く「田無駅スタート」のAコースと、いこいの森公園(緑町)から東大田無演習林・西原自然公園・郷土資料室をめぐり、多摩六都科学館をゴールとする「西東京市の魅力を感じながら歩く」のBコースを実施。いずれも単独で参加した高齢者や、子供連れの家族らが、汗を流した。
市健康課によれば、Aコースには延べ278人、Bコースには31人が参加。ゴール地点の多摩六都科学館では、くじ引きで市内の企業・事業所提供の景品がプレゼントされ、参加者は笑顔を見せていた。
その多摩六都科学館では、同日、歩くことで「子どもたちの豊かな心、生きる力を育てる」と日本ウオーキング協会が提唱している「歩育」をテーマにした「歩育フェスタ」も開催。歩き方や姿勢チェック、靴の選び方まで親子で学ぶ「歩育講座」が開かれ、「身体を使って遊ぶ・鍛えるコーナー」ではスラックレールやハードルランなど、子供たちが歩いたり走ったりの体験にチャレンジした。
この「遊ぶ・鍛えるコーナー」には延べ830人が参加し、子供たちが歓声を上げていた。9歳の双子男女と一緒に同コーナーを楽しんだ40代夫婦は「所沢市からプラネタリウムを見にきて、たまたま歩育フェスタをやっていたので体験しました。歩くことは大事なので、こういうイベントはいいですね」。
幅広い参加者
この日のイベントを西東京市と共催した認定NPO法人健康都市活動支援機構事務局主査の曽川大さんは「あるこのようなアプリを使ったイベントはあまりない。他のこうしたイベントは高齢者中心ですが、西東京市は参加者が幅広く、若い人、お子さんも多いですね」とコメント。
市の担当者は「今後も『健康』応援都市として、市民の皆さまが楽しく健康づくりに取り組めるよう、事業を進めてまいりたいと思います」と話していた。
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この日、ひばりタイムスは、街まちなかウォーキングに参加した人に感想とともに、「あるこ」の活用法、効果などを聞いてみた。
● 8歳の男の子と家族で参加した30代夫婦
「昨年のイベントも参加しました。昨年の春ごろからアプリをはじめ、(夫は)3カ月くらい意識して歩いたら急に体重が落ち始めて10キロ減りました。その後、夏冬、暑すぎたり寒すぎたりするとやめちゃって、今は5キロくらい戻っちゃいましたけど(笑)。(2カ月に一度のイベント企画)あるチャレとか、こういうイベントがあるとまたやろうと。一日の目標は1万歩ですが、達成して『ゴール』と出るとうれしい。体重とかも記録できてグラフとかで目に見えるからやる気につながります。これからも活用していきたい」
● 新町在住の73歳男性
「もう会社にも行っていないので、普段ほとんど歩かなかったけど、何かしないと寝たきりになるんじゃないかと思って、あるこが導入されてすぐ始めました。今は近所の小金井公園でほとんど毎日歩いていて、1日1万歩、何とか達成しています。あるチャレとかもやって何回か景品をもらいましたよ。きょうは田無から一人で歩いたけど、距離が結構あった…(あるこを確認して)ウーン3000歩か。でも、六都科学館も初めてきたし、よかった」
● 気合十分? のトレーニングウェア姿で参加した60歳夫婦
「きょうは日差しが厳しいので、こういう格好で参加しました。アプリは夫が半年くらい前に健康のため取り入れて歩くように。歩くことを意識するのでいいみたい。2人でゴルフをやっていて、隣の練習場にはよく来ていますが、車で来ちゃいますから。こういうイベントも気軽に参加できていいですね。私(妻)もこれをきっかけにアプリを入れます。イベントにもまた参加したい」
●「西東京市の魅力を感じながら歩く」コースを会社員の夫と歩いた中町在住の50代自営業女性
「東大農場演習林の中を見られるというので参加しました。西東京市に住んで28年ですが、初めて行くところばかりで、満喫できました。あるこは導入当初から入れて、毎日見ています。自営なのであまり歩いていませんが、逆に歩いていないのを実感できるのと、記録が残るのがいい。今日は、私たちより全然年上の方がチャッチャと歩いていたので反省しました(笑)」
(倉野武)
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二足歩行が人間はホモサピエンスに進化した原点。改めて歩くことの重要性が様々な分野での研究でも明らかに。大きく取り上げていただき感謝です。
廣澤公太郎様 コメントありがとうございます。参加者にはご年配の方から、ご家族で参加のお子さん、20代と思しき女性の2人組、1人で参加されている若い男性の姿もありました。「あるこ」の浸透と、歩くことへの関心の高さも感じられ、私も刺激を受けました。