東日本大震災から12年たった3月11日、夕闇迫る西東京市の田無駅前で、今年も市民ネット西東京のメンバーによる追悼キャンドルのイベントが行われた。翌12日には東久留米駅前でも追悼のためのキャンドルナイトが行われ、道行く市民らも参加して「フクシマを忘れない」と祈りを捧げた。
日本各地の農家を訪ね歩き、「食」の原点である「農」の多彩な姿を浮き彫りにするドキュメンタリー映画「百姓の百の声」の上映が都内で始まった。和食をテーマにした映画「千年の一滴 だし しょうゆ」を撮った柴田昌平監督(西東京市在住)の作品。12月2日までポレポレ東中野で上映される。(映画「百姓の百の声」のポスターから)
市内の市民団体が中心になって、地球の環境や自然エネルギー、まちづくりなどをテーマに開催してきた「アースデイ西東京」は10月29日から11月27日まで約1カ月間を「アースデイ月間」として、市内各地で「小さな集い」を次々に開催する。29日は西東京いこいの森公園でSDGs(持続可能な開発目標)フォーラムやバザーなどのオープニングイベントが開かれた。30日は北町で「はたけのマルシェ」が続き、多くの市民でにぎわった。(写真は、いこいの森公園で開かれたバザーや古本市)
義兄の緊急入院で土佐・高知に帰郷した。義兄は完全隔離で対面もできない。時間が余るので7月16日、県内香南市赤岡町で午後7時から開催される「絵金祭り」に出かけた。午前中の雨もあがり、夕闇の中で歌舞伎に題をとった屏風絵が、風にゆらぐろうそくの炎に浮かび上がった。
本格的なイタリア料理を提供する「農家のキッチンカー」が西東京市にオープンした。店の名は「Fio Nuku」。シェフは、都内の有名ホテルやレストランで腕を振るった貫井昭洋さん(33)。4月6日午前11時の開店前から、近所の人たちが並び始める。お客は途切れることなく、午後1時30分には、予定の午後3時を繰り上げて「売り切れ御礼」の札を張り出すほどだった。伏見通りにほど近い中町5丁目、貫井農園の一角。好天に恵まれ、桜の花びらが舞う木の下で、白いキッチンカーがよく似合った。(農家のキッチンカー、満開のサクラの下でオープン)
所沢街道沿いにあるけやき野住宅(東久留米市南町)の一角に、今春「ねこ 猫 ギャラリー」がそっとオープンした。自宅庭にある柵を活用して写真を張り出しているのは、カメラマンでもある兼子義久さん。展示されている写真は3~4枚ほどだが、通りかかる人からも声がかかるようになった。(写真:道行く人たちからも声が掛かる=兼子義久さん提供)
けやき野住宅(東久留米市南町一丁目)を分断し、西東京市の西原自然公園通りにつきあたる全長670メートルの新設道路が完成し、9月10日に開通した。セレモニーはなく午前11時から白バイの先導でパトカーや車両数台がゆっくり進んだ。ここは小学生の通学道路でもあるので、事故の心配もあり、住民から注目されていた。
西東京市北原町にあるアニメ制作会社「エクラアニマル」(豊永ひとみ社長)の駐車場に、4月26日午前9時30分、マスク・手袋をして大きめのビニール袋とトング(ゴミ用ハサミ)を持った12人が集まった。近くにある谷戸新道約1.5キロの道路両側をゴミ清掃するためで、毎月1回つづけてきて13年になる。コロナで少し途絶えたが、今年1月から復活した。(写真は、成果の前で記念撮影。後列左から2人目が本多さん、その次が豊永さん)
西東京市東町に住む菊池ゆかりさん宅の庭で3月26日、手作りパンの出張販売を記念する「開店1周年パンまつり」が開かれた。菊池さんの友人、坂口善恵さんが手作りするのは、龍神の塩パンやカンパ―ニュなどこだわりの8種類。予約も含めて早々に売り切れた。おいしいコーヒーもふるまわれた。ボランティアの高校生たちが保育園や施設などに自転車でパンをデリバリー(配達)するなど新しい試みも。ご近所が集い、つながりが広がる「リアル井戸端会議」は午後2時前、にぎやかに終了した。当日の記録係に任命され、カメラをもって参加した筆者、川地素睿の報告です。(写真は、パンまつりでぎわう会場)
冷たい4畳半でふれた青春の一冊 by 川地 素睿
上京して初めての冬、冷たい4畳半のアパートで過ごした。大学受験で気持ちをすり減らしていた2月、アパートのある中野区の宮園書房で定価60円、80ページに満たない詩集『北国』を購入した。井伏鱒二が訳詩した「『サヨナラ』ダケガ人生ダ」の文句に魅かれていたわたしには鮮烈で寂寥感に満ちた詩集だった。(写真は、徘徊していた中野駅前の裏通り)
毎年5月、西東京市のいこいの森公園で開催してきた「アースデイフェア in 西東京」が新型コロナ感染の影響で中止された。案内リーフレットもほぼ完成し、実行委員会が取り組みを進めていた矢先だった。「来年にはぜひ開催したい」との声に応えて、年1回のイベントだけにせず、日常的な会員相互の交流と市民への情報発信をしていこうと9月27日、西東京市西原総合教育施設で「アースデイネット連絡協議会」(略称アースデイネット)が発足した。(写真は、コロナ禍の会議は定員も限定)
多摩六都科学館(西東京市芝久保町5丁目)2階ホワイエ(プラネタリウム前)で、アイヌ民族文化のミニ展示会が8月31日まで開かれている。多摩六都科学館スタッフの成瀬裕子さんが企画した。アイヌ独自の星座や星をプラネタリウムで投影し、併設したミニ展示会も楽しんでもらおうと準備してきた。しかし、コロナ感染の影響で全編生解説プラネタリウム「ノチウ-アイヌ民族の星座をたずねて-」は中止になったが、ミニ展示会は現在公開中だ。(写真は、2階ホワイエのミニ展示会)
「地域の居場所をつくりたい」と仲間たちが資金を出し合い、20年前から運営してきた西東京市のコミュニティーレストラン「 木・々」がコロナ禍の中で、苦境に陥っている。「みなし法人」なので、国の「持続化給付金」が受けられないことがわかった。しかし、「ここはみんなの居場所。灯は消さない」と代表の鈴木美紀さんと仲間たちは次の展開に取り組みはじめた。
西武池袋線ひばりヶ丘駅北口の一番通り(オリンピック通り)は、昔ながらの店が軒を連ねるにぎやかな通りだ。その奥に、ライトブルーのしゃれた建物がある。「サスティナブルカフェ&サロン HALUM(ハル)」だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で休んでいたが、緊急事態宣言解除後は6月5日から再開し、当面、木・金・土曜日の週3回開店して地球や暮らしの在り方を考える映画会やお話し会などの企画をすすめていく。
今年16回目となるはずだった「アースデイ in 西東京」が中止になった。西東京いこいの森公園を会場に5月17日の開催を予定し、参加団体も確定して準備を進めてきたが、新型コロナウイルスが猛威を振るい終息の見通しがたたなくなった。このためアースデイ事務局会議で4月初めに中止を決定、参加団体の了承を得た。事務局ではこの間、次年度の開催へとつなぐ取り組みを話し合い、市民による手づくりの交流・連携企画を検討している。