アースデイネット

2021年アースデイフェアめざして「アースデイネット」発足

投稿者: カテゴリー: 環境・災害 オン 2020年10月2日

 毎年5月、西東京市のいこいの森公園で開催してきた「アースデイフェア in 西東京」が新型コロナ感染の影響で中止された。案内リーフレットもほぼ完成し、実行委員会が取り組みを進めていた矢先だった。「来年にはぜひ開催したい」との声に応えて、年1回のイベントだけにせず、日常的な会員相互の交流と市民への情報発信をしていこうと9月27日、西東京市西原総合教育施設で「アースデイネット連絡協議会」(略称アースデイネット)が発足した。(写真は、コロナ禍の会議は定員も限定)

 

アースデイの経験と蓄積を引き継ぐ

 

 アースデイでは、急激に進む環境汚染に警鐘を鳴らそうと「地球のことを考える日」として世界中でイベントが取り組まれてきた。西東京市でも市主催の「環境フェスティバル」と同時開催し、4000人近い人が集う市民(団体・個人)主催のイベントになっていた。しかし、今回の新型コロナ感染拡大と市主催の環境フェスティバルが別の場所で開催されることに対応し、実行委員会ではアースデイフェアを開催するための新しい方向を見出そうと検討してきた。

 

 議論を重ねながら、今までの蓄積を生かした「つながり」を大切にしたネットワークをつくり、1年1回のフェアだけにとどまらず、日常的な相互の交流と市民に向けての情報発信もしていこうと「アースデイネット」を発足させることになった。インターネットも活用し、走りながら方向を見出していくことを確認した。

 

オンラインとリアルな顔合わせ併用

 

 アースデイネット発足会場では、前アースデイ実行委員長の加藤泰氏が「「新型コロナの影響を期に人のあり方、生活のあり方を変えないといけない。まだ、先は見えないが今はスタートライン。これからはリアルな活動とオンラインなどを活用して意見を交換して知恵を出し合っていこう」とあいさつした。

 

 アースデイネット代表を務めることになった私(川地素睿)が発足の経過と目的、規約案を説明。アースデイネットの立ち上げは、今まで蓄積してきたアースデイの経験を引き継ぎ、日常的に情報を交換しあい、アースデイや国連が提唱する「SDGs」(エスディジーズ)の理解を広めていくことなどの目的を提案。「コロナ感染拡大の時期だからこそ、環境を守るアースデイの理念は輝きを増している。新しい人たちにも参加してほしい。2021年アースデイフェア開催の在り方も検討し、実現に向かいたい」と強調した。

 

若い人も参加できるようにしたい

 

 田中敏久副代表の司会で意見交換。「今までのアースデイ(フェア)とこのアースデイネットはどう違うのか」「今まで若い人が参加できなかった。オンラインだと参加できる若い人もいる。インターネットは苦手だががんばる」「今まで一部の人に役割が集中していた。役割をみんなが持つことが大切だ」「アースデイはお祭りだけではない。市民の交流がもっと必要」などの意見が活発に出され、参加者全員が発言。参加できなかった団体にもこれから発行される「通信」などで内容を伝えていくことを確認した。

 

文化的作品も発信。動画配信も予定

 

「熊ちゃん」も元気にするみつばち

 

 「文化的作品」での情報発信も強めていく。会場では草間賢子さんが創作紙芝居「つながりのはなし~みんなちきゅうでいきているなかま」を紹介し、動画を上映。また、オオハシ(鳥)と森のつながりを描いた「オオハシと森」の動画やアースデイソング(テーマソング)の動画も上映した。この様子は動画配信も予定している。アースデイソングのお披露目会も計画中だ。

 

 おわりに事務局の古谷高子さんが、「アースデイとアースデイネットの位置づけを丁寧に説明しながら、みんなの力で進めたい」と挨拶した。なお、10月には創刊号となる「アースデイネット」が発行される予定だ。

 

 事務局では「環境問題やアースデイなどに関心のある団体や個人にも参加してほしい。すこしでも地球や地域を良くしたいと思う人たちの力を貸してほしい」と呼びかけている。
(川地素睿)

 

【関連情報】
・アースデイ2020 in西東京(facebook

 

川地素睿
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