渡り初め

都道「保谷東村山線」の一部が開通 事故の心配も

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2021年9月15日

  けやき野住宅(東久留米市南町一丁目)を分断し、西東京市の西原自然公園通りにつきあたる全長670メートルの新設道路が完成し、9月10日に開通した。セレモニーはなく午前11時から白バイの先導でパトカーや車両数台がゆっくり進んだ。ここは小学生の通学道路でもあるので、事故の心配もあり、住民から注目されていた。

 

 計画は50年前。緑化すればとの声もあったが

 

 熊谷組の練習場跡地にけやき野住宅が建設されてから25年近く経つ。道路計画用地だが草が生え、ずっと子どもたちの通学路や遊び場、人や犬の散歩道として親しまれ、横断歩道としても愛用されてきた。それも今日でお終いになった。

 都市計画道路(西東京3・4・9号保谷東村山線)が計画されたのは50年余り前、いまさら道路を通すより緑地化しグリーンベルトとして活用したらどうかという意見もあった。

 

 はやくも渋滞が始まる。信号は1カ所

 

畑に突き当たるので、右か左に行くしかない。横断道路も混雑

 

 新所沢街道がまっすぐに延びてつながった感じだが、畑に突き当たる。信号がないので、バスが通る西原自然公園通りを目視し、向かってくる車に注意しながら左折か右折するかしかない。まっすぐな新所沢街道を気持ちよく走ってきて、ここでT字路になるのでいきなり減速するわけだ。畑の用地買収が進んでいないようなので、しばらくは事故の危険を感じながらの通行になる。早くも渋滞が始まっていた。

地図

(東京都建設局のページから)(クリックで拡大)

 信号は1カ所だけ、触れると青に変わる。歩行者が通らないときはずっと青信号で車が減速しないで走行する。ガードレールも横断歩道(信号無し)の周辺にあるだけ。後は植栽で車道と歩道を区分けする。車がスピードにのって突っ込んでくると避けようがない。自転車道も並走する。信号がないので、横断する人は自分で注意して渡ることになる。

 「前はぐるっと回って道路に出なければいけなかったが、便利になった」「夜は街灯があるので明るくなった」という声も聞くが、通りに面した家がある人たちからは「夜はバイクの音が喧しい」「車がうるさいので、シャッターをずっと閉めている」という声も聞く。

 

 「所沢街道から入ってくると信号がずっと赤信号なので、いつ渡っていいか迷った」「一度車を降りて信号を青にしてわたるしかないねえ」との声もあり、慣れるまで時間がかかりそうだ。

 

 朝夕は小学生の通学路

 

小学生登校

朝8時、小学生が道路を横切る

 

 朝8時前後には歩道に小学生があふれる。横断歩道あり、通学路ありの看板はあるが、スピードを出している車から見えるのだろうか。当分は、接触事故と子どもたちへの事故が心配だ。
(川地素睿)

 

【関連情報】
・西東京3・4・9号、東村山3・4・11号保谷東村山線 交通開放(東京都建設局

 

川地素睿
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