東久留米市は2月26日、一般会計405億6600万円の2016年度当初予算案を発表した。新たな子育て事業の着手などに伴い、15年度に比べ15億5500万円、4.0%増となり過去最大規模となった。国民健康保険、後期高齢者医療など4つの特別会計を合わせた総額は約696億3480万円で、15年度に比べ約21億4140万円、3.2%増となった。

施政方針演説行う丸山浩一市長

施政方針演説を行う丸山浩一市長(西東京市議会本会議)

 西東京市の丸山浩一市長は2月26日(金)、市議会第1回定例会の本会議で施政方針演説を行った。西東京市が今年「誕生してから15年の節目を迎えた」ことを踏まえ、これからやってくる少子高齢化の対応方策として「まちが健康」をキーワードに、「健康で生きいきと暮らすことのできる、健康応援都市を基軸としたまちづくりへの道を切り拓きたい」と述べた。

利用者の感想カードが本と一緒に展示された(2月13日撮影、東久留米市立中央図書館)

利用者の感想カードが本と一緒に展示された(2月13日、東久留米市立中央図書館)

 図書館で本を借りて読むだけではもったいない。読んで感想を書き、次の読者が感想をリレーして書き継ぐ-。東久留米市立中央図書館は昨年末から今年2月半ばまでの2ヵ月間、「みんなの本棚」という感想リレーイベントを実施した。利用者が投稿した300件を超える感想を短冊形式のカードに仕立て、蔵書に挟み込んで読者と読者のつながりを手助けしようという珍しい試みだ。

丸山浩一市長

2016年度予算案を説明する丸山浩一市長

 西東京市は2月22日(月)、2016年度の当初予算案を発表した。一般会計は699億9200万円で、下野谷遺跡や第10中学校(仮称)の用地取得などで突出した15年度に比べ、62億7900万円、8.2%減となり、ほぼ例年並みの規模になった。国民健康保険、下水道事業、介護保険など5特別会計を併せた連結ベースでは総額約1161億5067万円と15年度より約50億924万円、4.1%減となった。 丸山浩一市長は会見で「(就任)4年目を迎えて今年は(公約)集大成の年になる。財政事情は厳しいが、『健康』応援都市、住みやすく住みたくなる都市を実現したい」などと述べた。

「きらっと☆シニア」紙(クリックで拡大)

「きらっと☆シニア」紙(クリックで拡大)

 高齢になると、地域の「居場所」はなかなか見つけにくい。西東京市の市民活動団体・きらっとシニア倶楽部の地域情報紙「きらっと☆シニア」(A4判、4ページ)がその「居場所」を特集。ブログサイト「西東京 まちかどニュース」が、特集内容や入手先などを紹介しています。ご一読を。(編集部)

>> 「見つけた、作った シニアの「居場所」 地域情報紙が特集」

 

 梅の香に誘われて、小金井公園に出かけた。2月18日(木)午後、晴天。西東京市ひばりが丘北から自転車で約40分。西武池袋線と新宿線を越え、汗ばむ身体を駆り立てて到着したら、江戸東京たてもの園の手前に、28品種約100本の梅が咲いていた。

 

小金井公園の「うめまつり」
お茶で乾杯!(筆者撮影)

お茶で乾杯!(筆者撮影)

 西東京市南部の住民組織や関係団体などが連携協力して地域づくりを進める「南部地域協力ネットワーク」が10日、正式に発足した。多摩地域でも数少ない大規模な取り組みで、当日は西東京市役所で設立総会が開かれ、自治会代表や福祉団体など42団体50人が集まった。設立趣意書や会則、定例会の運営ルールが承認され、役員が選任された。

 障害者の作業所「カプカプ」が出来てから20年近く。その活動をまとめようと、本づくりのプロジェクトが始まった。資金はインターネットで呼び掛ける「クラウドファンディング」方式。2月初めに、記念トークイベントが開かれた。「カプカプ」は横浜市にあるけれど、この企画の課題はどの地域にも共通するのかもしれない。当日のイベントに参加した大泉尚子さんに寄稿してもらった。(編集部)

 今から25年前、筆者の東由美子さんは西東京市の田無谷戸町三丁目アパート(旧都営住宅谷戸町三丁目団地)の計画と設計に参加しました。東京都が進める高齢者向け共同住宅=シルバーハウジング・プロジェクト事業の一つでした。その経験をもとに、現地を歩きながら公営住宅やマンションなどのバリアフリーを具体的に考えていきます。続きを読む>> 第2回 公営住宅、マンションの今

 

田無庁舎

中庭に仮庁舎が検討される田無庁舎

 西東京市の丸山浩一市長は2月16日(火)に開かれた同市議会の庁舎統合方針検討特別委員会(遠藤源太郎委員長)に出席し、前日15日の全員協議会で「来年度も検討を継続する」と述べた庁舎統合方針(案)について、「3点の基本方針は変わらない。情報をもっと提供して、今後市民との合意形成を丁寧に行いたい」などと述べた。

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丸山浩一市長

 西東京市の中央図書館、田無公民館を、老朽化の進んだ市民会館と一緒に建て替える3館合築複合化の基本プラン策定は来年度に繰り延べされることになった。丸山浩一市長が2月15日(月)に開かれた市議会全員協議会で「来年度中も引き続き検討する」と述べて明らかにした。 これに関連して、市役所の二庁舎を一つにまとめる「庁舎統合方針(案)」のうち、耐用期限の迫る保谷庁舎を取り壊して主要機能を移転する先として、田無庁舎敷地に仮庁舎を建設する案を来度中に検討することも明らかにした。これまでは、中央図書館、田無公民館の建物を改修して再配置先にする方針だった。 また「公共施設の適正配置等を推進するための実行計画」も3館の去就が定まらないため来年度に繰り延べ。今年度末の3月中に決定予定だった3計画がともに年度をまたぐ「重い決断」となった。

 大貫伸樹(ブック・デザイナー)

 住吉町・尉殿じょうどの神社の参道を横切る細道をひばりが丘中学校へ向かう途中の生け垣の中に、大きなヤブツバキの木を見つけた。見事な樹勢に魅せられ、翌日、ヤブツバキが生えている東禅寺の墓所を訪ねた。近くに寄れば根張りや枝ぶり、濃い緑の葉の中に見え隠れする濃い紅色の花、そのどれもが美しく思わず「惚れてしまうやろ!」と叫びたくなった。 続きを読む

水彩画・東禅寺のツバキ ©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

水彩画・東禅寺のツバキ ©大貫伸樹 (禁無断転載 クリックで拡大)

 

 小平市は2月5日、2016年度の当初予算案を発表した。一般会計予算案の総額は、過去最大規模の620億4000万円で、15年度に比べ3.2%増。一般会計に国民健康保険や介護保険など4つの特別会計を合わせると、1031億300万円で3.0%増となった。(写真は、小平市の記者会見)

チラシ

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 西東京市で暮らす人たちを講師に招く「西東京まち探カレッジ」の第11回「お味噌の魅力再発見!」が2月8日(月)、谷戸公民館で開かれました。講師は市内谷戸町、三又(さんまた)酒店店主の山崎明さん。主催した田無スマイル大学代表の富沢木実さんに、会のようすを寄稿してもらいました。(編集部)

100winds_banner01第12回

師岡武男 (評論家)
 
 

◆2015年の実質賃金が4年続きのマイナスになって、改めてアベノミクスの行き詰まりが注目されている。恐らくこれからも、賃金、物価、経済成長などの、どの数字も停滞を続けるだろう。国民全体が貧しくなっていく中で、貧富の格差が拡大していく、という情けない姿の経済になる様相だ。