FM西東京「こだいらMIX 2」9月から番組再開

投稿者: カテゴリー: メディア・報道 オン 2017年8月29日

フォーラムで説明する市川裕之さん

 FM西東京で放送していた小平情報番組「こだいらMIX」が9月9日㈯から、期間限定で半年ぶりに再開する。小平市にコミュニティFM局を開設しようと活動する一般社団法人「小平FMネットワーク」が、8月20日に開いた第2回「小平FMフォーラム」で明かにした。

 フォーラムでは、こだいらMIXで中心的な活動をしてきた小平市の職員市川裕之さんが番組再開に至るまでの経緯や新番組の内容などを説明した。

 同番組は、2013年7月から毎週土曜日午後1時枠で放送。小平市内の商店主や市民団体「ジャーナリスト楽校inこだいら」、小平市国際交流協会や小平青年会議所のメンバーらが毎週週替わりで担当。小平ゆかりのゲストを招きトークを展開、市内津田塾大学の学生らの協力も得て、旬の店舗情報などを現地から生中継してきた。

 同番組が終了した後、埼玉県にある人材派遣会社「㈱アウスタ」が、「市民と一緒に何かできないか」と、スポンサーに名乗り出た。同社は「20代が輝く社会を作る」を企業理念に会社運営している。その他、西武新宿線小平駅周辺で5店舗運営する永田珈琲倶楽部ともスポンサー契約することが決まった。

 新番組名は「こだいらMIX2」。毎月第2土曜日、午後1時から1時58分まで、9月から1年間放送される。元こだいらMIXのメンバー約10人で制作委員会を作り、番組制作にあたる。パーソナリティは続投し、番組構成は基本的に、こだいらMIXを引き継ぐ形にするが、新規の企画も準備している。同市出身で日本将棋連盟所属の女流棋士、上田初美さんと同市に練習拠点をもつJリーグFC東京の吉本一謙選手の二人の小平市観光まちづくり大使に番組出演を要請している。

 「ラジオだけでは経済効果はそこそこ。Twitterやfacebook、タウン誌などのメディアと連携して、情報を複合的に発信することが必要。市民の誰もが発信者になれます。まちづくりへの想いで人が繋がることができる場所です」と市川さんは熱く語った。

 フォーラムには、FM西東京、NPO市民活動ネットワーク、NPOふれあいアカデミー、小平市議会議員、市民などおよそ20人が参加。意見交換会も開かれ、FM西東京の鈴木信克社長は、「コミュニティラジオ局を運営するには、市民の参加と協力が必要です。近隣のコミュニティラジオ局とは協力し合えるので、早い時期の開局を望んでいます」と話した。

 また、こだいらMIX2の番組づくりに、フォーラム主催者の小平FMネットワークはどのように協力できるのか、といった質問もでた。これに対し、同理事長の佐藤英樹さんは、「コミュニティラジオ局に接していない人が多い中、商工事業者などへ具体的な内容を伝えるために、まずは現場を知る機会を増やしています。戦略会議は改めて開きます」と答えた。
(柿本珠枝)

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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FM西東京「こだいらMIX 2」9月から番組再開」への2件のフィードバック

  1. 片岡義博
    1

    小平市民としてはうれしい限り。地域メディアは今後、いっそう重要性を増していくと思いますが、その可能性はまだま発展途上です。潜在的なマンパワーをいかに掘り起こしてつなげていくか。知恵が試されます。

  2. 柿本珠枝
    2

    仰る通りだと思います。住民主体の地域づくりが求められる今、地域メディアは何をすべきなのか。知恵を絞っていかないと。

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