保谷庁舎敷地

旧保谷庁舎の跡地活用案を募集 西東京市の市民団体が集約して提案へ

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2023年11月14日

 西東京市の旧保谷庁舎が解体され、緑の広場になって1ヵ月半。いまは「一時開放」となっているため、広い庁舎跡地をその後、市民がどう活用するか-。市内のNPO団体が10月から、その活用案をアンケート形式で募集している。締め切りは11月20日 (月)。(写真:一時開放され、緑の原っぱになった旧保谷庁舎跡地)

 

ちらし表

アンケート募集チラシ(クリックで拡大)

 跡地活用案のアンケートは、列挙された項目から選んで回答する方式。具体的には、はらっぱ、花壇、パーゴラ(日陰棚)、水飲み場などのほか、カフェ、レストラン、ギャラリー、多目的ルーム、イベント会場、ベンチ、遊具、Wi-Fiなども選択肢にあり、複数回答可。それ以外は「その他」の欄に記入する。

 募集しているNPO法人ぽぽんたSEEDERS(柳田由紀子代表)は「コロナ禍と統合庁舎時期の見直しにより、(跡地活用)事業がどのようになるか未確定ですが、広く様々な意見を伺い、実現できるような提案にしたい」としている。アンケートへの参加、回答は同団体のホームページ(HP)からできる。

 今回は旧保谷庁舎周辺1キロ圏の住宅などにチラシと回答用のハガキを配布したほか、市内の公民館などにも置いた。HPを通したネット回答も含め、11月14日現在の回答はハガキ213、ネット149の計362通あった。

 同NPO代表の柳田さんによると、「要望が多いのは、子ども連れでもゆったり過ごせるお洒落なカフェやレストラン。原っぱを生かし、ベンチがたくさんあり、日陰棚でおしゃべりができてくつろげるような居場所。文化・交流・イベントなどもできる複合施設も求められています。水遊び場は両論あり、選択肢の項目は全部ほしいという方から、原っぱだけで余計な施設はいらないという方まで幅広い。自由記入の中には、図書館、テニスコート、ドッグラン、ボールが使える場、(100円均一などの)廉価スーパーなどもあった」という。

 市は昨年夏、それまでの庁舎統合時期を見直して2048(令和30)年度と発表。従来方針より25年延長した。同時に明らかにした工程表によると、庁舎の位置決定は2034年~39年の間を予定している。これによると、開始と終了時期が未定とは言え、かなりの期間、約4000㎡の跡地を暫定的に活用できることになる。

 

工程表

庁舎統合に向けた工程(西東京市Webから)

 

 見直し以前の2020年4月に公表された保谷庁舎敷地活用基本方針の下で、西東京市は敷地を有償貸付として、公募型プロポーザル方式により事業者選定に入った。しかしコロナ禍で間もなく延期。その後、統合時期が見直され、従来方針はいったん振り出しに戻った。庁舎解体後の敷地は、今後の方針が決まるまでの「一時開放」とされている。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・自由・自遊広場をつくろう! 西東京市保谷庁舎跡地活用のアイデアを一緒に考えましょう。(NPO法人 ぽぽんたSEEDERS
・保谷庁舎跡地を一時開放(西東京市Web
・庁舎統合方針の見直し~統合時期の見直しについて~を決定しました(西東京市Web

 

北嶋孝
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