小平市が第3子以降の給食費を無償化 来年1月~3月分を補正予算案に盛り込む
小平市は市立小中学校に通う第3子以降の子どもの学校給食費を来年1月から3月まで無償化すると発表した。関連経費642万4千円を盛り込んだ一般会計補正予算案を11月28日に始まる同市議会12月定例会に提出する。小林洋子市長が11月22日の定例記者会見で明らかにした。東京都の区部に比べて市部の給食費無償化は遅れており、多摩地域では狛江市が小中学校の第3子以降無償化を打ち出している。
市教育委員会によると、子育て世帯への支援を目的とした小平市の給食費無償化の対象は、市内の市立小中学校に通う第3子以降の児童・生徒約500人。来年1月から3月まで実施し、2025年度も継続して実施する方針。
会見で小林市長は「(第3子以降無償化は)狛江市の例を参考にした。給食費無償化は市長公約でもあり、できれば対象範囲を広げたいが、ネックは予算の確保。無償化には継続性が求められるので、小平市ができることに重点を置いて多子世帯に支援することにした」と述べた。
東京都の区部では給食費の完全無償化の動きが広がっているが、多摩26市では府中市が今年10月から来年3月までの無償化を決め、青梅市、武蔵村山市は期限付きで実施。また立川市の市長が来年度の無償化を表明している。
西東京市議会は昨年9月、学校給食費無償化を求める意見書を可決。今年3月には「市として財源確保に努めるとともに、早急に実施することを強く求める」決議を可決した。また市民団体「学校給食費無償化を求める西東京市民の会」が追加分を含め6000筆を超す署名を集めて市に提出した。
(片岡義博)
【関連情報】
・学校給食費無償化を求める西東京市の署名5158人分に(ひばりタイムス)
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