菜の花

ひばりタイムスの「これから」 創刊10年目の課題と話題

投稿者: カテゴリー: メディア・報道 オン 2024年2月11日

 2月11日は「建国記念の日」となっていますが、この日はひばりタイムスの「創刊記念日」でもあります。年末にニュース更新を停止しても、サイト存続のための点検作業が続きます。創刊10年の節目に、その作業から生じた課題と話題のいくつかをお知らせします。

 

掲載記事の再整理と「これからカレンダー」欄

 

 この1ヵ月余り、創刊の2015年前後に掲載した記事の整理作業に取り掛かりました。記事を読み直し、年号を括弧入りで追加するなど形式を整えるとともに、リンク切れの多い「関連情報」を補充し、写真などのアイキャッチ画像を追加するなど、手間のかかるデスクワークです。検索に応える記事内容に仕立て直すためでもあります。創刊以来の記事が約3000本あり、作業が順調に進んでも年内で終わるかどうか分かりません。

 もうひとつ、情報欄「これからカレンダー」をとりあえず今年度中、3月までは更新を続けます。この欄は、名称に苦労してひねり出したオリジナルであり、ひばりタイムスの隠れた人気コンテンツの一つでした。ニュース更新が止まったなかで、「いま」と「これから」を結ぶ窓口になります。市の行事や議会日程だけでなく、市民団体のイベントも収録予定です。ご活用ください。

 

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浜離宮庭園(2024年1月27日)

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浜離宮庭園(2024年1月27日)

 

頻発するリンク切れ

 

 それぞれの作業を続ける中で、掲載情報の取り扱いについてあらためて浮き彫りになったことがあります。「関連情報」のリンク切れがことのほか多いのです。主なリンク先の一つだった西東京市のwebサイトもその例に漏れません。

 市のサイトは2021年にリニューアルしました。その際、いくつかのデレクトリーを変えるなどしたためでしょうか、リンク先不明のエラーメッセージが目立ちます。

 市側の判断で削除されたとみられるページもあります。特に、説明会や行事など事前のお知らせページは、予定日が過ぎるとほとんど見当たらなくなります。実施報告がサイトに載るケースもありますが、そう多くありません。担当部署の綴りに紙の文書として残るかもしれませんが、誰もが見られるネット上の「公文書」が削除されてしまうのは残念です。折に触れてその旨伝えたりしましたが、「記録」の取り扱いにあらためて注目したいと思います。

 

「10年私史」の課題

 

 予定から予定へと綱渡りする生活が長らく続きました。しかし年明けからはそんな緊張生活から解き放たれ、心身が緩みっぱなしです。すっかり自堕落、極楽の暮らしに浸りました。どうも、こちらのが性に合っているようです(笑)。

 そんな暢気ぐらしを慮ってか、取材の申し込みがありました。直近では東京新聞が「シニア」シリーズの一環として、小劇場レビューマガジン「ワンダーランド」を創刊、活動した「60歳代の10年間」と、ひばりタイムスを続けた「70歳代の10年間」を取り上げてくれることになりました。2月下旬掲載予定と聞きました。ひばりタイムスの活動に光が当たるのはありがたいことです。

 その後、大学の研究者のインタビューを受け、やり取りする中で、地域メディアの実践例をいくつか教えてもらいました。記者経験者が地元で報道メディアを立ち上げる事例がポツポツ出てきたようです。現役の記者らとも折々話す機会があります。そんなとき、身を乗り出して話を聞いてもらえる機会がやがて来る予兆なのかもしれません。いまは夢や笑い話でも、そのうち野暮な願いがリアルな目標にならないとも限りません。まあ、初夢の名残かもしれませんね。

 ひばりタイムスは残念ながら10年しか続けられませんでした。しかし、10年も続いたのです。地域報道の流れと方向を後押しするためにも、ひばりタイムスの試行錯誤を残しておくべきと思い始めました。その記録がまとめられるとしたら、いまの再整理作業もさらに生きてくるはずです。年度替わりの4月以降、どこでどのようにして形にできるか。しばらく時間が必要です。
(北嶋孝)

 

 

北嶋孝
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