秋晴れの下、多摩湖まで13キロ 西東京市歩け歩け会にチャレンジ
文化の日の11月3日、「第22回西東京市歩け歩け会」が開催された。西東京市青少年育成会連絡会「歩け歩け会」実行委員会の主催で、4年ぶりの開催。11月としては異例の夏日となる好天の下、300人を超える参加者とともに約13キロの行程に挑んでみた。
「みんなでチャレンジ みんなで完歩」と銘打った歩け歩け会。参加者はこの日午前9時、西東京市向台町の田無第四中学校に集合。受け付けを済ませ、ゼッケンを装着して校庭での開会式に臨んだ。開会式では、自らも歩きに参加する池澤隆史市長が「秋の季節を楽しんで、ゴールを目指して歩きましょう」などとあいさつ。ボランティアで交通整理など沿道に立つ市内の公立中学生50人が紹介された後、9時30分から順次スタートし、一般道を約20分歩いて新町三丁目からゴールまで10キロ余り続く多摩湖自転車歩行者道に入った。
競争社会の世の中、つい先を急ぎたくなるが、会の趣旨は「速さを競うものではありません」。ここはゴーイングマイウェーと、少し色づき始めた樹々や野菜即売所など沿道の風景を楽しんだり、参加者の会話に耳を傾けたりして淡々と進む。前後の参加者には、まだ小さいお子さん連れのファミリーや、中高年のご夫婦、グループが目立った。
同歩道をこれほど歩くのは初めて。じんわりと汗ばみながら、西武新宿線の花小金井駅、小平駅の各駅前を通過。沿道には公園なども多く、休憩をとる参加者も増えてくる。マップを見ながら、「3分の2ぐらい来たかな」と思っていると、スタッフの人から「あと半分です」などと声を掛けられ、「まだ半分か」と落胆も。そんなこともあって、完歩の暁に食べようと、途中で団子を買って自らを鼓舞する(寄り道してすみません)。
また、中学生ボランティアたちから随所で「がんばってください」と声をかけられ、「ありがとう」などとやりとりするうちに元気も出てくる。西武多摩湖線萩山、八坂両駅前を経て、スタッフの人の掛け声「今(歩行者道の)8・5キロ地点です」にも背中を押された。
武蔵大和駅を過ぎればゴールの多摩湖(狭山公園)はすぐ近く。公園で最後の上り坂を踏みしめ、ついに午後0時20分、狭山公園太陽広場に着いた。田無四中から2時間50分。ゼッケンと引き換えに完歩証と記念バッジをゲットした。広場でレジャーシートを広げて一休み、一度座ると立つのに一苦労するほどの筋肉痛も覚えたが、それも心地いい。さらにまだ多摩湖駅から鉄路でひばりヶ丘駅までの帰路が待っている。祝完歩のビールは帰宅後のお楽しみと家路についた。ちなみに、西東京市の健康ポイントアプリ「あるこ」の歩数計によると、この日の歩数は2万3038歩だった。
(倉野武)
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