西東京 帰り道 ~濱口太のフォトレッスン~ 第11回 対角線上の少年
その1 西武柳沢〜六角地蔵
日に日に昼が長くなっていくのが夕方は特に感じる。
まだ気温が低いので空もキレイな朱が出る。
ここは踏切とお地蔵さんと旧道が交わる、西東京市で屈指の百景。
人と車と電車が行き交う時に、ひたすらカメラを構えて待ちながら撮れた一枚。
右奥に続く対角線が安心感を与える。
【ポイント】
電車を待つ
その2 下保谷2丁目
ここは広い交差点なので、干渉してくる街の灯りは少ないが空は広い。
偶然右奥に逃げる横断歩道が、柳沢と同じ対角線。
そこに同じ角度で撮った少年。
同じ角度で撮ると不思議な時の違いを感じる。
【ポイント】
人の動きを待つ
【筆者略歴】
濱口太(はまぐち・ふとし)
西東京市在住の写真家。六本木のスタジオフォリオを経て、ファッションカメラマン袋谷幸義氏に師事。1995年に独立後、雑誌、ウェブなど活躍。フード撮影では佳川奈央、ポートレート撮影では河村フォトン名義で作品を発表している。地元の風物を記録する「西東京百姿フォトコンテスト」や写真集を企画した主要メンバーの一人。
(Visited 502 times, 1 visits today)
いつも見させていただいております。
今回掲載された2枚の全く同じ構図線で、全く別の場所で撮られた写真を見て驚愕しました。
何という巧さ!感性!そして写真から湧き出る郷愁。
いつも感じますが、この連載から感じる既視感に思考を止められるのがとても心地よいです。
次回も楽しみにしております。
ありがとうございます。全く同じ画角で撮るのは以外と難しく、今回はうまく撮れました。シリーズ化しても面白いですね。