北多摩の住民でも、東村山市に東京都内で唯一の国宝建造物があるのを知る人は少ないのではないか。西武新宿線東村山駅の西口から歩いて10分余り。家並みを抜けると正福寺が現れる。禅宗の古刹で臨済宗建長寺派の寺だ。境内に建つ地蔵堂は戦前から国宝だったが、戦後1952年に文化財保護法の国宝に再指定された。今も地元の誇りとして手厚く保護されるとともに、親しまれ、地域の絆としての役割を果たしている。

 東日本大震災から9年たった3月11日夕、西東京市、東村山市、清瀬市の市民団体がそれぞれ西武沿線の最寄り駅前で追悼キャンドルの催しを開いた。2015年から6回目のイベント。多くの市民が火を灯し、手を合わせた。(写真:ひたすら祈る。田無駅北口、午後5時55分)

協定を結んだ3市の市長

 住民情報システムを共同利用してコスト削減などを図ろうと、小平市、東村山市、東久留米市の隣接する3市が12月6日、東久留米市役所でシステムの共同利用協定を締結した。住民記録、印鑑登録、住民税、固定資産税、国民年金など8業務を対象に標準化を図り、2割のコスト削減を目途に2022年度の稼働を目指す。

 アニメ映画「 となりのトトロ」のモデルになった八国山の麓、東村山市の北山公園で今月2日から「菖蒲祭り」が開かれている。約8000株、10万本の花菖蒲が約6400㎡の公園に広がり、青紫や白い花弁を開いている。菖蒲祭りは6月17日まで。(写真は、花菖蒲には雨が似合う)