自由学園の学生らが、自然素材を生かした安心・安全なスキンケア商品の開発を目指し、専門家と組んで起業に挑戦した。社名は「きみとなり」、新ブランドは「Healtic ®(ヒールチック)」。創立100年を超える学園で学生ベンチャー誕生は初めてという。10月26日に始め、11月末に締め切ったクラウドファンディングは最終的に目標の2倍、100万円を突破した。起業の志や今後の活動を知りたいと、東久留米市に広がる学園キャンパスに向かった。

西武焱沿線プチサミット-ひばり編

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 飯能、所沢、東久留米、ひばりが丘、小平、西武柳沢、東伏見、椎名町。集まった人のバックグラウンドを見ると見事に西武池袋線、西武新宿線の駅名が並んだ。  東久留米市学園町在住の荒昌史さんと西東京市でまちづくりを推進する若尾健太郎さんが仕掛けた「西武沿線プチサミットひばり編」とはどんな人たちが、どんな繋がりで集まって、何をするのか、東久留米市在住の筆者は興味津々で参加した。

 2022年10月9日、ひばりが丘団地(東久留米市、西東京市)で「ひばリンピック2022」というリレーマラソン大会が行われた。主催したのは「ひばリンピック大会事務局」。ひばりが丘団地エリアの住人有志の組織だ。2020年11月、2022年2月、3月、新型コロナウィルス感染状況をみて3度延期されたこのイベントに、ついに実施の時が訪れた。(写真は、青空の下、駆け抜けるランナーたち)

 ひばりが丘団地エリアのコミュニティー組織「まちにわ ひばりが丘」が3年ぶりに隣接する公園を会場に7回目の周年祭「にわジャム2022」を開催した。新型コロナウィルス感染症を拡大させないよう、2020年は拠点施設「ひばりテラス118」の広場で小規模なマルシェを開いた。2021年はほとんどのコンテンツをオンラインで提供した。形を変え続けてきたイベントが、今年はようやく従来に近い形に戻った。公園を埋めた約6000人の人波は、ずっと地中にたまっていた水が湧き出てできた流れのようだった。(写真は、賑わうひばりが丘けやき公園)

書影

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 2022年4月、英治出版より「ネイバーフッドデザイン まちを楽しみ、助け合う『暮らしのコミュニティ』のつくりかた」という本が出版された。著者は荒昌史さん。ひばりが丘団地地域のエリアマネジメントの中核を担った会社HITOTOWA INC.の代表取締役だ。  「まちづくり」の専門家と言える荒さんは昨年秋よりひばりが丘に住んでいる。荒さんがひばりが丘を選んだ理由、暮らしてみて何を感じ、何を思うのか、話を聞いた。

 新型コロナウィルス感染症は飛沫によって広がると認識され、歌や管楽器の演奏が厳しく制限されている。自由学園(東久留米市学園町)では、中等科の音楽の授業にウクレレ を取り入れた。11月16日、自由学園卒業生でもあるウクレレ 演奏家平川きよしさんを招いて特別授業が行われた。

 「食費を節約されたい方へ、ご提供できる食材を準備しています」というシンプルなメッセージが書かれたチラシを目にした。「ひばりが丘フードサポート」と名付けられたこのイベントはどんな人が、どのような思いで始めた活動なのか興味がわいた。Jasmin Jasminプロジェクトの代表渡辺涼代さんの話を聞き、フェイスブックの投稿を読み、その思いがどんな形になったのか、見て、感じたいと思った。(写真:色とりどりのの食べ物、さあ、どうぞ!)

 「普段は楽しく、いざという時に助け合えるコミュニティ作り」を目標に活動するまちにわひばりが丘(一般社団法人)が7月11日、専門家を講師に迎えて防災講座を開いた。ひばりが丘団地エリア以外からも数名が参加。地域をつなげ、分け隔てのない防災について講義とワークショップが行われた。参加者が熱心に語り合い、閉会してもなかなか席を立たないほどだった。(写真は、講師の吉高美帆さん)

ペナント

4つの風船は4人を表現したというロゴ入りペナント(クリックで拡大)

 2人のハンドメイド作家と2人のリラクゼーション施術者が、地元で小さな癒しの場所を創り出している。「ちょっと行ってみようかな」と思った。毎日の暮らしを楽しくする身の回りのものと出会ったり、健康を保つヒントを知ったり、新たな人や物に出会うことが楽しそうだ。5月12日、東久留米市大門町の「ケーキ工房 シャモア」の2階で行われた「cocokara」をワクワクしながら訪ねた。

 大寒間近の1月16日、西武池袋線東久留米駅西口にある野崎書林の店頭で、地元野菜の販売イベント「農♡愛ランド お野菜いちば」が開かれた。東久留米、西東京、清瀬、東村山の生産者が出店。春咲のクリスマスローズやラナンキュラスが華やかに売場を彩っていた。(写真は、 色とりどりの花が並ぶ書店の店頭)

 「まちにわ ひばりが丘」が10月24日から12月20日までの9週間にわたり、「にわジャム2020」を開催した。ひばりが丘団地のコミュニティ組織として活動を始めてから5年。新型コロナウィルス感染症の拡大を懸念して地域のイベントが見合わされる中、「こんな時だからこそつながりを大切にしたい」という思いを胸に、「小さな賑わい」をつなぐ新しいイベントの形を模索した。期間中晴天に恵まれ、来場者は延べ3000人に上った。

ひとしずくの文化が広げる波紋 by 渡邉篤子

 書店の棚に表紙を見せるようにして置かれていた。  荒れた建物の中でカメラの前に立つ2人の子ども。  ひょうきんな顔をする弟の首に腕を回し、「ちゃんと止まっていなさい」と制しているかのようなお姉さん。その表情はかすかに微笑んでいるが、無防備ではない。大人の表情だ。

 8月23日、ひばりが丘のアフタースクール「common」(西東京市ひばりが丘3丁目)で「光と映像プログラム」が行われた。この地域のコミュニティーづくりを推進する「まちにわひばりが丘」と、西東京市の「光のデザイナー」二反田和樹さんが協力した。まちにわひばりが丘事務局長若尾健太郎さんは「夏休みの思い出に残るひとときを届けたい、と企画した」と話した。(写真は、芝生に投影された花火)

 西武池袋線東久留米駅西口にある「野崎書林」。久しぶりに立ち寄ると改装されている。明るく、きれいな店内に入ると、なんとマルシェが目の前に現れた。(写真は、年中無休。地元の野菜が並ぶ書店)

 ひばりが丘団地エリアの南西角に建つマンションの隣、歩道から芝生の広場越しにガラスばりの部屋が見える。いつもなら小学校が夏休みに入る7月21日、ひばりが丘のアフタースクール「common(コモン)」を訪ねた。地域のお祭りさえ中止となるこの夏、子どもたちの参加できる夏のイベントを企画した施設長の山下純平さんに話を聞いた。(写真:バッタがいっぱいいるよ)