地域ぐるみの「第29回谷戸まつり」

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2017年4月24日

 

谷戸まつりは大にぎわい

 第29回谷戸まつりが4月22日と23日、西東京市の谷戸公民館や近くの小学校を会場に開かれた。公民館の利用団体のほか、近隣の小中学校、商店などが地域ぐるみで作り上げる毎年恒例の春のイベント。館内の催しや出店に大勢の市民が集まった。

 22日の開会式は、多摩六都マーチングバンドの演奏。23日のオープニングは、和太鼓グループ「田無卑弥鼓」。会場は谷戸第二小学校体育館だった。23日午前、和太鼓のメンバー10人余りがバチ捌きも鮮やかに演奏。太鼓の音が会場いっぱいに響いた。

 代表の長野亮之介さんはイラストレーター。「メンバーは中学生から60代の方までさまざま。毎年谷戸まつりに参加しています。太鼓は個人の技も試されますが、みんなで息を合わせて演奏するところが醍醐味です」と話していた。その後は田無第二中学校とひばり中学校の吹奏楽部の演奏が続いた。

 主会場となった谷戸公民館は体育館の隣。入り口前の広場には焼きそばや綿菓子、スーパーボールすくいなどの出店が並ぶ。シンガポールやスリランカの料理を求める人もいた。親子連れが丸テーブルで食べたり飲んだりして、午後のひとときを楽しんでいた。

 

 

 玄関脇で地元野菜と花を販売していたのは西東京市地産地育会のメンバー。採れたてのカブやキャベツ、ネギなどが並び、野菜の結束テープに西東京市農産物キャラクターの「めぐみちゃん」マークがくっきり。買い手が次々にやって来る。副会長の奥田明子さんは「農家と市民が協力して、地元の農業と緑を守ろうと活動しています」と話していた。

 一階ロビーに、NPO法人まちかど保健室が机を出していた。赤ちゃん講座などを続けて10年余り。養護教諭、保健師、保育士らが多く、「体調を崩す人が出たら世話をしてほしいと声を掛けていただき、毎回参加しています」と副会長の喜田貞さん。子育て相談と赤ちゃんのおもちゃづくり教室を開いていた。

 公民館2階は谷戸小、谷戸第二小、田無二中、ひばり中の子どもたちによる絵や書の作品が展示された。視聴覚室では、ラッキードラゴン一座の音楽と語りとミニ・ショーのステージが開かれた。

プログラムの表紙

 22日は多摩六都マーチングバンドの演奏のほか、人形劇や絵本の読み聞かせ、公民館主催の二胡演奏会なども開かれた。谷戸小の家庭科室は期間中、喫茶室に早変わり。コーヒーやスープなどが提供された。

 谷戸まつりは、公民館を利用している団体や個人が実行委員会形式で運営する。実行委員会副委員長の 馬場真由美さんは「準備会から記念誌製本作業を含めると、約1年かけて準備します。近隣の小中学校、商店、(社会福祉協議会の)ふれあいのまちづくり活動「ひだまり谷戸」のみなさんの協力もいただいて、地域ぐるみの交流の場になっています」と述べ、「来年は谷戸まつりが30周年を迎えます。どんな催しにするか、話し合いが楽しみです」と話していた。

 谷戸公民館分館長の長谷部新一さんは「谷戸まつりは地域ぐるみの催しです。公民館が利用団体に部屋を貸すだけなら横のつながり、地域の結びつきは生まれません。公民館を利用する人たちが呼び掛けて、地域のみんなが楽しめるように活動することが必要です」と語っていた。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・第29回谷戸まつりプログラム(PDF, 302KB
・田無卑弥鼓(西東京商工会

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