他自治体のネット中継を検証 西東京市議会の議会運営委員会
西東京市議会の委員会ネット中継問題を検討してきた議会運営委員会(佐藤公男委員長)が6月13日開かれ、他市議会の中継画面をプロジェクターで映し出して映像の実際を検証した。YouTubeを利用して中継している小金井市議会の実態などを次回まで議会事務局が調査、報告することになった。
この日見たのは横浜市会、神戸市会、新宿区議会、町田市議会、小金井市議会などの中継画面。横浜市会はライブ中継と録画中継があり、録画中継は委員会、会派、議員、キーワードから検索して再生可能の親切設計だった。神戸市会もほぼ同じ仕組み。委員からは「お金がかかってるだろうなあ」の声も聞こえた。
町田市議会の中継はライブも録画もあり、委員会別になっているうえ、録画が審議した議案別に整理されている仕組みが目新しい。「再生画面の横に、PDFの議案や資料が表示できるのが気に入った」との委員の指摘も。使い勝手がいい半面、「手間がかかるね」と費用を心配する委員もいた。
小金井市議会と多摩市議会はYouTubeを利用していた。小金井市議会は、固定カメラをセット。委員会審議が丸ごとアップされていた。画面の切り替えやテロップ(画面説明)もない撮りきり方式だった。
西東京市議会の委員会でよくある「暫時休憩」の扱いについて「傍聴している人が見聞できることだから、わざわざ切り取らなくてもいいのではないか」との意見に対し、丸ごと掲載だと「休憩中の発言を言質に取られないか心配する人も出るのではないか」と懸念の発言も出た。
小金井市議会の中継については、議会事務局が設備、運用などを調査。小金井のYouTube方式と、本格的に手をかけて整理、中継する場合の二つを、予算面も含めて次回に報告することになった。
佐藤委員長は最後に「これまでの議論では、中継を進める方向の意見だとまとめていいでしょうか」と確認した上で、「情報公開を進めるとともに費用をあまりかけないでやりたいと(委員長、副委員長は)考えています。なるべく実現する、集約する方向で、各会派に持ち帰ってこの問題を話し合ってほしい」と述べた。
西東京市議会の本会議中継は開催日別、発言者別に編集して掲載。委員会中継をどうするか議運委で断続的に議論が続いていた。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・西東京市議会議会インターネット中継(西東京市Web)
・小金井市議会インターネット中継・録画配信(小金井市議会)
・多摩市議会インターネット中継(多摩市議会)
・横浜市会インターネット中継(横浜市会)