お正月2020 写真点描【Photo歳時記】
2020年元旦。街の風景は少し変わる。いつも見かける人や車が姿を消し、見かけない場面が現われもする。常連執筆メンバーがその景色を、写真と文で点描した。(写真は、杉林を抜け山道をたどって御岳山頂を目指す 卯野右子さん提供。そのほか各筆者提供)
いこいの森で凧揚げ
元旦の午前9時半過ぎ、西東京市緑町3丁目にある「いこいの森公園」。電柱がないので、お正月は凧揚げをする子ども達がいると聞いていた。今年はどうかしら。
4歳の男の子が、優しいパパと凧揚げをしていた。
(石田裕子)
元旦の公園を走る
都立小金井公園で第41回 小金井元旦ロードレース大会(小金井市陸上競技協会など主催)が開催された。1日午前9時半にスタート。澄み渡った空のもと、400人余りが3キロ・5キロ・10キロのコースを「お父さん頑張って!」「ラスト1周!」と沿道からの声援を受けながら走った。「災害復興支援チャリティー」を掲げ、集まった寄付金で昨年発生した台風19号の被災地の学校に書籍などが贈られる予定。
(2020年1月1日午前10時、片岡義博)
落ち葉のベッド
都立小金井公園の「いこいの広場」。落ち葉の山をベッドにしちゃえ。近くに住む山崎さんと智仁くん父子。寝心地はどうかな(上)。落ち葉の絨毯に、子犬も大はしゃぎ。笑顔で見守る山崎さん家族(下)。(2020年1月1日午前11時、片岡義博)
下界を眺める
わが家のお正月は毎年、東京都青梅市御岳山にある武蔵御岳神社に参拝する。ニホンオオカミのおいぬ様信仰に因み、犬と一緒にお詣りできる。そのせいか犬を連れた参拝客が多い。滝本駅から本殿まで、杉林を抜け、勾配のきつい山道が続く。標高929メートルの山頂に登ると、新宿やスカイツリー、東京湾まで見渡すことができる。景色も空気も清々しい。
(卯野右子)
街の働き方改革?
元旦のひばりヶ丘駅前をぶらっと歩いた。さすがにこの日は人も車も多くない。それでも南口の大型スーパー店前に「初売り」の看板が立ち、お客を呼んでいる(上)。同じ建物内の珈琲店も営業中。駅前広場に面したパチンコ店も繁盛している。門松を飾った商業施設は2日から営業だった(中)。
広場から離れると「営業は1月4日から」「6日から営業」の張り紙が多い。こぢんまりした構えの店はほとんど「お正月休み」。レストラン、食堂、酒場…。働き方改革の風が吹いたのか。「お知らせ」を出したラブホテルのドアも閉じている(下)。営業は2日から。これは関係ないか。
(北嶋孝)