韓国・朝鮮人元BC級戦犯者の写真パネル展 芝久保公民館で2月中旬
第二次世界大戦後、連合国の軍事裁判でBC級戦犯として有罪判決を受けた韓国・朝鮮人は、刑に服した後も「国籍」を失ったとの理由で、日本人に与えられる補償や援護の対象外とされてきました。これでいいのか。そう考えてきた人たちが2月半ば、芝久保公民館で写真パネル展を開きました。支援団体の龍谷博さんの報告です。(編集部)
*
2020年2月11日(火)から16日(日)まで西東京市芝久保公民館にて、韓国・朝鮮人元BC級戦犯者の写真パネル展示を行いました。2018年12月の柳沢公民館、2019年4月の田無公民館、10月の谷戸公民館についで、「同進会」(韓国・朝鮮人元BC級戦犯者たちが、1955年に相互扶助や生活権の確保などを目的に作った会)を応援する西東京市民の会による写真パネル展示はこれで四回目になります。
芝久保公民館は、外国人元BC級戦犯者が多く住まわれた第18田無住宅(当時の呼称。現在は田無7丁目アパート)のすぐ近くにあります。毎回、土曜日にはDVD上映、日曜日には講演会をしています。今回のDVDは「戦後補償に潜む不条理」「チョウ・ムンサンの遺書」「ある告発」「第18田無住宅の夏」を放映しました。約20名の方が熱心に見てくださいました。
講演は元NHKプロデューサーの桜井均さんと韓国・朝鮮人元BC級戦犯者の国家補償請求訴訟弁護団長の今村嗣夫さんにお願いしました。満席となる50数名の方が出席し、耳を傾けてくださいました。
「同進会」会長のイ・ハンネさんは95歳というご高齢にもかかわらず毎回来ていただいていますが、今回はご挨拶の後、再度車椅子から立ち上がり、日本人として裁かれ科刑されたにもかかわらず、日本国籍を有さないという理由で何の援助も補償もないという、この不条理な状態の早期解決への協力を訴えていました。その姿はすべての人の心を強く打つものでした。
(龍谷博・「同進会」を応援する西東京市民の会)
【関連情報】
・韓国・朝鮮人元BC級戦犯者「同進会」を応援する会(facebook)