西東京 帰り道 ~濱口太のフォトレッスン~第12回 夜霧にむせぶ帰り道・霧三姿
その1 中町
春になると寒暖の差が激しく、霧が出やすくなる。
夜霧は見慣れた田舎町も、劇的な空間に変えてくれる。
中町の赤提灯も、どこか見知らぬ街のようだ。
車のライトに浮かび上がった人影は幻か?
【ポイント】
車のヘッドライトを待つ。
その2 東町
そして霧が最も高価的に出るのは、林や森。
しかし霧が濃く出る時間は短く、近所の見慣れた場所を撮ってみた。
木の曲線と霧の相性は最高! 不気味さを思いっきり演出してくれる。
こんな時に後ろから声をかけられたらやはりビビるね!
【ポイント】
信号が青の時に撮る。
その3 下保谷
縦の線を撮りに下保谷地下道付近へ。
奥行を出すために縦位置で撮る。
LEDの真っ直ぐな光線が、下保谷を映画のワンシーンに変えてくれた。
【ポイント】
縦位置で撮る。
【筆者略歴】
濱口太(はまぐち・ふとし)
西東京市在住の写真家。六本木のスタジオフォリオを経て、ファッションカメラマン袋谷幸義氏に師事。1995年に独立後、雑誌、ウェブなど活躍。フード撮影では佳川奈央、ポートレート撮影では河村フォトン名義で作品を発表している。地元の風物を記録する「西東京百姿フォトコンテスト」や写真集を企画した主要メンバーの一人。
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