線路際のバラ

雨とバラの日々【Photo歳時記】

投稿者: カテゴリー: 連載・特集・企画 オン 2021年5月27日

 雨が降りしきる5月27日午前、カメラを抱えて西武池袋線ひばりヶ丘駅に向かった。駅西側、東久留米駅寄り約100メートルほどの線路脇に深紅のバラが咲いている。雨に打たれて花々も痛みが目立ち、行き交う電車の風圧に枝ごと揺れていた。

 

 実は23日、このバラが突然姿を消してしまった。朝の出がけに気が付いたけれど、カメラを持参していなかったので写真は撮らずじまいだった。ところが25日、バラは元の線路際に戻っていた。根はポリバケツにすっぽり入れたまま。誰かが手入れするために持ち去り、また元の場所に戻したと思われる。

 

残り少ない花の日々を精一杯過ごす(5月27日撮影)

 

 萎れた花々は摘まれていた。おかげで花の数はグッと減り、スリムになった。それでもこの日の雨で花は傷み、残り少ない日々を耐えている。
(北嶋孝)(写真はいずれも筆者。5月27日撮影)

 

北嶋孝
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