東久留米市長選は無所属新人3人の戦いに 投開票は12月26日
任期満了に伴う東久留米市長選挙が12月19日に告示された。市選挙管理委員会によると、同日午後5時までに前都議の細谷祥子氏(67)、前市議の富田竜馬氏(44)、元市議の篠原重信氏(70)の3人が届け出た。ともに無所属新人3候補の選挙戦となった。投開票は12月26日。
3候補は市内の駅頭などで第一声を上げた。その後支持者らとともに市内を回り、政策を訴えた。
細谷氏は都議時代に所属した都民ファーストの会のほか国民民主党の推薦も受ける。コロナ対策や都立六仙公園の整備などを掲げ、小池百合子東京都知事との連携で市政を進めると強調した。2003年から市議4期、議長も務めた。音楽療法コーディネーターやラジオ局パーソバリティーなども経験。医療・介護の活動などを踏まえ幅広く支持を訴える。
富田氏は市議5期の実績を踏まえ、公共施設の再編成や自治体のデジタル化の推進など行政サービスの見直しを掲げる。2003年に東久留米市議に25歳で初当選。民主党、民進党を経たあと「改革市民派無所属」となった。今年6月まで市議会議長。自民、公明の両党の推薦を受け、ほかに市議会の立憲民主系会派なども支持している。
篠原氏は8期32年の市議時代を経て団体や政党支部の役員を務めた。今回は共産党、社民党の推薦を受けて立候補。現行のスクールランチ方式から中学校の全員給食の実施を訴え、公立保育園全園廃止計画の見直し、家庭用ゴミ袋や国民健康保険税など市民負担の軽減を掲げる。市民団体「新しい市政をつくる会」とともに選挙戦に臨んでいる。
現職の並木克巳市長は健康上の理由から3選出馬しないと表明。今回は富田候補の推薦人に名前を連ねている。
市選管によると、告示前日の12月18日付けの選挙時登録者数は男4万7483人、女5万939人の計9万8422人。
(北嶋孝)
【関連情報】
・東久留米市長選挙(東久留米市)
午後5時の締め切りに合わせて本文を手直ししました。(北嶋)
選挙時登録者数を追加するなどしました。(北嶋)