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まちおもい帖 第42回 自分らしく生きるママさん起業家たち

投稿者: カテゴリー: 暮らし連載・特集・企画未分類 オン 2022年1月6日

 

3.小学生にロボットプログラミングを教える高田しのぶさん

 

 高田しのぶさん(48)は、小学校6年生の長男と2年生の長女2人のお母さん、ご主人は、会社員。大学院を出た後、1年間アメリカの大学でポスドク(博士号取得、あるいは博士課程終了後、任期制の雇用形態で研究業務を行う)として働き、戻って来てから日本の大学で講師を勤めた。労働経済学が専門。その後、厚生労働省の外郭団体の研究所に勤務していたが、出産で退職。夫の会社は、転勤があるかもしれないとのことだったので、どこででも仕事を続けられるようにと、在宅勤務で働けるコンサルティング会社でしばらく働いた。しかし、どうやら転勤がなさそうなので、今住んでいるまちで仕事をしたいと考えはじめた。

 最初は、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会で学び、「イライラの消しゴムを手に入れよう」を合言葉に、研修や啓発活動を始めた。協会や自身のホームページから講演や研修の依頼が来る。アンガーマネジメントを始めたのは、大学で講師をしていた頃、規範意識のない学生たちに腹が立ったのがきっかけとか。組織活性化、パワハラ防止、子育て支援、児童虐待防止、教員のストレスマネジメント・体罰防止、子ども向けの感情コントロール、DV防止、対人援助職の燃え尽き支援、被介助者への虐待防止など様々な分野での実績がある。これをきっかけに、2014年に個人事業主として「オフィス悠々」を設立した。

 

高田しのぶさん

生徒が製作したロボットを見せる高田さん

 

 その後、学校教育でもパソコンやプログラミングを導入する動きがあり、2018年から「楽学舎ロボットプログラミング教室」を始めた。これは、教育教材・教育玩具を扱う㈱アーテックの教材を使って、ロボットプログラミングを学ぶというもの。この教材は、アメリカのMITメディアラボが開発した「scratch」と呼ばれるプログラミング手法(注1)をベースにしているが、レゴのような部品をつかってロボットや車などを作り、それをプログラムして動かすのが特徴。

二足歩行ロボット

二足歩行ロボット

(注1)プログラムするために、プログラム言語や文法などを考えずに、たとえば、犬の図を「〇歩歩かせる」、「X座標を〇度変える」、「〇の場所に行く」などのブロックをつなげたり、はがしたりすることで、犬を自在に動かせることができるプログラミング手法。

 楽学舎では、「自考力キッズ」(小学校3年生以下)、「エジソンアカデミー」(4年生以上)の2つのコースを教えている。ひばりが丘の教室(ひばりテラス118)に16人、田無の教室(どんぐり)に10人。生徒募集中だ。現在も依頼があれば、アンガーマネジメントの仕事を受けているが、楽学舎の仕事が中心になっている。

 彼女は、子どもの創造性を刺激する仕事に魅力を感じており、友人と「こども哲学」なるイベントも実施している。テーマは、その日ごとに子どもたちが選ぶのだが、「学校は行かなくてはいけないの」「ゲームはやってはいけないの」「年上の人は偉いの」など、ふと疑問に思うことを自由に考え、話し合って、自分なりの意見を持てるようになってもらいたいという。
>>次のページ 4.ゼロ歳児を育てながらジェラート屋「mucu」を始めた大谷里菜さん

1.「小さな小さな花屋さん」を始めた内藤阿珠佐さん
2.やさしい整体「茊絆」を経営する藤居仁子さん
3.小学生にロボットプログラミングを教える高田しのぶさん
4.ゼロ歳児を育てながらジェラート屋「mucu(ムク)」を始めた大谷里菜さん
5.SDGsに特化した営業支援、商品開発事業「KANKIKU」を立ち上げた木村きく子さん
6.しなやかな働き方

 

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