ピアノ発表会

1歳児ら親子6人で共演も こもれびホールで高橋ピアノレッスン発表会

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2022年4月30日

 今年で43年を迎える西東京市のピアノ教室が4月29日、市内中町1丁目の保谷こもれびホールで発表会を開いた。保育園児から中学3年生まで18人の生徒が日ごろの練習の成果を披露した。合奏のパートでは、生徒が両親や1歳の幼い弟とともに舞台に上がる姿も見られた。クラシック曲や映画のテーマソングなど全36曲が演奏され、約100人の聴衆が熱い拍手を送った。(写真は、家族の共演も見られたピアノ発表会)

 

 発表会を開いた「高橋ピアノレッスン」は杉並区で始まり、10年前の2012年に西東京市に移転。現在24人の生徒が所属している。教室長の高橋淳子さんは、「上手に弾くことももちろん大切だが、ピアノの楽しさをなにより感じてほしい」と話す。学校も学年も違う生徒たちがピアノをきっかけとして友達になっていく様子から、発表会は「ピアノのおともだち」と名付けている。

 

ピアノ発表会

1歳児を含む6人で舞台にあがる植原さん一家

 

 植原志翔ゆきとくんは、1歳の妹、保育園児と小学1年の弟、両親の一家6人で「崖の上のポニョ」を演奏し、「家族で合奏できて楽しかった」と笑顔で振り返った。父親の正太さんは「子供たちも進んで舞台に立ってくれてうまくいきました。子供たちの良い思い出になってると思います」と話した。

 

ピアノ発表会

骨折のアクシデントを乗り越えピアノに向かう三田村優里佳さん

 

 三田村優里佳さんは、発表会1カ月前に左手を骨折するアクシデントに見舞われた。発表会への参加も危ぶまれたが、左手のパートを母親が弾くことで当初予定通りの曲を演奏した。母親の小百合さんは「本来1人で弾く曲を2人で合わせることになりました。合わせにくい面もありましたが、いっぱい練習しました」とこの1カ月を振り返った。

 高橋さんは「親子で舞台にあがる機会をつくることで、ピアノを習う子供たちの気持ちをお父さんやお母さんに感じてほしい。練習の大変さや舞台にあがる緊張感を親が感じたうえで、子供たちと接してほしい」と家族の合奏パートを盛り込む理由を語る。「もちろん純粋に、親子で合奏する体験が楽しいことも理由の一つです」と話していた。
(道下良司)

 

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