食に困っている人をなくそう 東久留米で市民団体が食料品の無料配布

投稿者: カテゴリー: 健康・福祉 オン 2023年4月10日

 家庭で使われないまま眠っている、食べられるのに捨てられそうになっている食べ物を、必要としている人たちに無料で配布するフードパントリー(食の中継点)の取り組みが今、東久留米市で進んでいる。食に困る人をなくし、食品ロスをなくしてSDGs(持続可能な開発目標)にも繋がる取り組みだ。

 

フードパントリー

東久留米市役所前で行われた食料品の配布(2022年10月30日、第3回フードパントリー。古谷高子さん提供)

 

 「東久留米フードパントリー ひよこ」(古谷高子代表)が2年前から行っているもので、今年で4回目。3回目からは東久留米市社会福祉協議会との共催。

 5月4日午後1時から3時まで、東久留米市役所の市民プラザホールで集めた食料品を、100個の袋に詰めて無料配布する。提供品を受け取る予約の受付は、予定数を上回ったので締め切っている。

 現在、提供された食料品の収集活動(4月21日まで)が行われている。米やうどん、パスタなどの乾麺、海苔などの乾物類、缶詰、インスタント・レトルト食品、それにアルコール類を除いた飲料のコーヒーやお茶などの提供を呼び掛けている。

 既に多くの市民たちから提供の申し出が寄せられている。提供する場合は、生鮮食品以外のもので常温での保存が可能なもの、賞味期限が明記されていて6月1日以降のもの、未開封で包装や外装が破れていない、などに注意が必要だ。

 代表の古谷さん(65)は「新学期が始まっているので、新品の学用品も提供してほしい。健康と衛生面での商品も提供したいので、タオルや生理用品も歓迎です」と話す。

フードパントリー

フードパントリーのちらし(クリックで拡大)

 古谷さんは、福祉関係の仕事をしている現役の非常勤の地方公務員。仕事を通して生活に困っている住民の問題を目に見えるようにしたいとの思いで、フードパントリーの取り組みを2年前に有志数人と始めた。

 フードパントリーを進めるには、提供された食料品の仕分け、袋詰め、在庫管理などをする人手と場所が必要だが、この2年間で市役所、生活協同組合、労働組合などの支援の輪が広がった。古谷さんは「食料品配布だけでなく生活相談も受け付けているので、遠慮なく相談してほしい。公の支援を得られないでいる人は少なくない。フードパントリーの取り組みを通して、住民が安心して暮らせる地域を創るためにはどうしたらいいかを、みんなで考える場にしたい」と抱負を語る。

 フードパントリーについての問い合わせは下記へ。
 東久留米フードパントリー ひよこ実行委員会、または東久留米市社会福祉協議会
 電話:080-2007-3558(古谷)(平日午後7時以降、土日午後1時~4時)
 ショートメールでも可(氏名を明記のこと)。
(鈴木信幸)

 

鈴木信幸
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食に困っている人をなくそう 東久留米で市民団体が食料品の無料配布」への1件のフィードバック

  1. 師岡武男
    1

    鈴木さん大活躍で頼もしいですね。

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