東久留米福祉オンブズの会、解散へ 8月末の総会で正式決定 NPO11年の活動に幕

投稿者: カテゴリー: 暮らし健康・福祉 オン 2020年7月7日

解散を了承した「東久留米福祉オンブズの会」理事会(西部地域センター)

 NPO東久留米福祉オンブズの会(鶴﨑征美理事長)の理事会が7月7日、同市滝山の西部地域センターで開かれ、同会を解散する議案などを了承した。8月25日に開く予定の総会で正式に解散の運びとなる。東久留米市社会福祉協議会の関係機関として10年、NPO法人として独立してから11年の活動に幕を閉じることになった。

 福祉オンブズの会は2000年、介護保険制度の開始に合わせ、福祉サービス利用者の苦情解決機関として同市社会福祉協議会が開設した。2009年5月、市民が集まってNPO法人として改めてスタートし、苦情解決のほか、「福祉安心のまちづくり」を活動の柱に据えた。高齢者部会、障害者部会、児童部会の体制で、福祉事業者との意見交換会、福祉施設への訪問調査、行政への要望書提出、介護サービス事業者との事例研究などを重ね、福祉シンポジウムや市民講座を開いてきた。

 同会によると、NPOスタート時は約20人いた正会員も現在8人。80代も多く、「平均年齢は70代後半」と高齢化が進んだ。鶴﨑理事長も78歳。「年は取る。人はいなくなる」と述べ、人員不足と高齢化が解散の背景と指摘した。

 2000年からNPO法人時代を通し、2018年まで理事長を務めた矢倉久泰さんも今年80歳を迎えた。2年前に体調を崩して2度入院。会員の減少と高齢化で解散と向き合わざるを得なくなった。「事業所支援のためアンケート調査をしたり、市役所に要望書を提出したりしてきましたが、苦情は少なくなり、このところ年1~2件。今年はゼロでした」と言う。

 2019年はNPO法人開設10周年を迎え、3月に福祉情報オフィス・ハスカップ主宰の小竹雅子さんの記念講演「介護保険とのつきあいかた~老後を安心して暮らすために~」を開いた。7月には「年報」を発行したが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定した講演会場が使用不可に。3月以降は事業所との会議や保育園の行事への参加も出来なかった。

 「福祉オンブズの会」の顧問を長年務めた武蔵野大学名誉教授で、社会保障が専門の川村匡由さんは「利用者の権利擁護がますます重要となっているだけに、誠に残念だ。このうえは新たな市民団体がこの伝統を引き継ぐとともに、理事長以下、各位におかれては人生100年をまっとうするとともに、後輩の指導に当たっていただければ」と話している。

 総会は8月25日(火) 午後3時から、東久留米市の西部地域センターで開催予定。
(北嶋孝)

 

【関連情報】
・東久留米福祉オンブズの会(東京都
・NPO 東久留米福祉オンブズの会(くるくるチャンネル
・東久留米福祉オンブズの会(HP

 

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東久留米福祉オンブズの会、解散へ 8月末の総会で正式決定 NPO11年の活動に幕」への1件のフィードバック

  1. 青山恭彦
    1

    高齢化と人手不足。今や月並みな理由で解散とは驚いた。標榜する活動目的には賛同する人はたくさんいるに違いないだろう、しかし、組織に、リタイア後、また参加することには抵抗感を持つ人が多いのだろう。自分で興すなら別として。多様な考えかた、気持ち。既往の活動団体には人材が集まらないかも知れない。恐怖。戦慄。私もNPO活動に参加している身として、この記事の出来事は痛く胸を刺す。

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