2017年は練馬区独立70周年 前川耀男区長会見

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2016年12月3日
練馬区独立70周年記念事業を語る前川耀男区長

練馬区独立70周年記念事業を語る前川耀男区長

 練馬区は戦後間もない1947年に板橋区から独立して23番目の特別区が誕生した。来年はそれから70年。前川耀男区長は12月2日の記者会見で「独立当時は人口11万人の草深い畑作地帯でしたが、いまや72万人の大都市になった。しかし道路や鉄道などの整備は遅れている。これまで進めてきた区民参加と協働で、区のイメージアップを図りたい」などと述べ、70周年記念事業を展開すると説明した。

 
 このほか区政改革計画を明示し、出張所の廃止と跡地活用、介護予防・介護サービスの充実、認可保育所と区立幼稚園の保育料改定、地下鉄大江戸線の延伸など交通空白地域改善計画などを明らかにした。

 「区長になった2014年以降、東京都と精力的に話し合いを進めた」結果、先整備5路線の一つになり、今年8月には交通審議会答申で国が進める6プロジェクトの一つに選定された。10月末には1200人が参加する集会を開いて大江戸線延伸を後押しした。

 運動が実りつつある理由を問われて前川区長は「これまでは、都にお願いするパターンだった。私は都庁に長くいたので、この問題を計画する交通局の部署と実務的に協議するようにした。大江戸線の延伸や地域興しの意義を理解、納得してもらうように努めた。大臣とか省庁など上からの働きかけはやめた方がいい」ときっぱり語った。

 認可保育所の保育料改定に関連して区民の意見をどう取り入れるかと記者から問われて前川区長は「意見は必ず分かれる。そのときは区民全体にとってなにが最善かを検討し、区議会と共に話し合い、決めていきたい」と述べた。「子どもの意見を聞かないのか」との質問に対しては、「どうして子どもの意見を聞かなければならないのか。保育園の子どもたちの意見を聞いてどうするのですか。子どもの問題は大人が決める。そういう大人の責任を果たすことが大事でしょう」と切り返した。

 前川区長は「都に32年いたが、そのうち12年は児童・福祉関連職場だった」と述べ、待機児童の解消やさまざまな子育ての形態を選択できる社会の実現を力説した。

 前川区長は2005年、東京都知事本局長(現在の政策企画局長)を退職後、東京ガス執行役員を経て2014年に練馬区長戦に出馬、当選した。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・記者会見(練馬区ホームページ
・第四回定例会 区長所信表明(練馬区ホームページ

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