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西東京空き家会議が「ヤギサワバル」視察 空き家活用の具体策を探る

By in 働く・住む on 2017年11月30日

ヤギサワバルを視察する会議メンバー(筆者撮影)

 市民の立場で空き家対策を進める「西東京 空き家会議」は11月20日、3回目の会議を開いた。今回は西武柳沢駅北口徒歩約3分のところにある、空き家を利活用した飲食店「ヤギサワバル」を視察して、具体的な会の運用方法などを話し合った。

 同会議は、全国的に空き家・空き店舗が問題となる中で、西東京市内でも危機感をもつ住民らが今年9月、行政だけでなく、市民の立場でも空き家対策を考え、発信する場を作ろうと設置した。

 メンバーの一人、ヤギサワバルオーナーの大谷剛志さんは、茨木県にある、農産物生産加工販売業を営む農家グループ「鹿嶋パラダイス」で勤務しており、鹿嶋と東京との二重生活をしている。生産した野菜、自家製ビールなどを提供する場を東京に作りたい、との思いから、住んでいた柳沢の部屋の1階ラーメン店が空き店舗になったのを機に、昨年12月、自社醸造所で醸したビールを提供するビールバー「ヤギサワバル」をオープンした。

 店舗の内装は、鹿嶋で不要になった木材の端材などを使用。床材は建築用の足場板、壁には一枚板のモミの木の端材が飾られ、酒樽の蓋が飾り棚に変身している。改装は西東京市の仲間との手作りで100日かけたという。また、冷蔵庫やクーラー、食器なども知人から譲り受け活用している。大谷さんは「お金を掛けずに、不用品など生かされていないものに価値をつけることを店のモットーとしています」と話す。

 

ヤギサワバルのカウンターに立つ大谷剛志さん(筆者撮影)

 

 20日当日の会議は、大谷さんが居住していた店舗2階で開かれた。現在はアーティストの友人と共同のアトリエとして使用している。

 会議には、大谷さんの他、まちづくりの専門家、若尾健太郎さん、市内にある工務店「岡庭建設」の池田浩和専務取締役、市内で駄菓子屋「ヤギサワベース」を営むデザイナーの中村晋也さん、コミュニティラジオ局「エフエム西東京」の飯島千ひろさん、多摩信用金庫地域連携支援部まちづくりグループ調査担当者2人が参加した。

 会議では、国が推奨する、借り手が部屋を自由に改修できる賃貸住宅「DIY型賃貸借」の必要性や近隣自治体の空き家対策の事例などを探った。また、ヤギサワバルの営業の空き時間を使って、期間限定で本を提供するなど、空き家活用のモデルケースを作ってみてはどうか、などの意見も出た。

 

ヤギサワバル2階アトリエで会議(筆者撮影)

 

 来年2月には、多摩地域に関連する企業、団体などが集まる「多摩CBネットワーク」の分科会の一つとして、他の地域で実施している空き家活用の事例発表を聞く勉強会などを開く予定。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・西東京空き家会議(facebook
・西東京市の空き家対策に取組みます(おかにわニュース

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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