世界に羽ばたくチェロの岡本侑也さん FM西東京の番組に出演

投稿者: カテゴリー: 文化メディア・報道 オン 2017年9月15日

岡本侑也さん出演(近藤菜穂子さん撮影)

 世界三大音楽コンクールのひとつ、エリザベート王妃国際音楽コンクールンクールチェロ部門で第2位を受賞するなど、世界に羽ばたく西東京市出身のチェロ奏者岡本侑也(22)さんが9月9日(土)、同市芝久保町のFM西東京生放送番組「ウィークエンドボイス」に出演した。

 岡本さんは、父は元オペラの指揮者、母は声楽家という音楽一家に生まれ、生後すぐドイツに渡った。チェロを始めたのは6歳。10歳までドイツで育ち、帰国後、西東京市立青嵐中学校に入学。東京芸術大学を経てドイツ・ミュンヘン音楽大で学び、今秋から大学院に進学する。2017年6月の同コンクール受賞のほか、内外の音楽コンクールで受賞。これまで、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団などの有名オーケストラと共演している。

 9日、気さくな笑顔で登場した岡本さん。「エリザベートコンクールでは、観衆のみなさまと一緒に演奏を楽しめました」と穏やかな語り口で話した。ベルギーで毎年行われる同コンクールには、世界の名だたる演奏家も参加し、1か月かけて審査される。この間、国中が熱気に包まれるという。岡本さんは、「参加したみなさんの演奏に刺激を受け、大変勉強になりました」と話していた。

 

エリザベート・コンクールFinalの模様(ジャパン・アーツ提供)

 

 青嵐中学時代の話題になると、岡本さんは、「一昨日、約束なしで学校に行って来たんです。音楽の先生にお会いできてすごく嬉しかった」と屈託のない笑顔を見せた。

「思い出は」とパーソナリティが質問すると、「中学時代は楽しかった。一番集中して練習していたと思います。保谷こもれびホールで開かれた学校の合唱コンクールでは、最後にチェロの演奏もさせていただきました」と懐かしそうに振り返った。

「今後の努力目標は」という質問では「上げていったらきりがないです(笑)"好き"だけでは上手くいかない周期もあります。ゴールがない職業ですが、それが魅力でもあります。自分の課題に向き合い、補充しながら、良さを伸ばしていきたい」と話していた。

 最後に「多くの方に応援していただいて、ここまで来られました。感謝しています。これまで以上に頑張っていきますので、演奏会にもお越しいただけたら嬉しいです」と締めくくった。

 

岡本侑也さん(中央)とパーソナリティの酒匂匠さん(右)。左は聴き手も務めた筆者(近藤菜穂子さん撮影)

 

 来月10 月19日(木)には、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団第310回定期演奏会に出演する。会場は東京オペラシティコンサートホール。開演午後7時。12月25日(月)には、トッパンホールで開催する「LUNCHTIME CONCERT Vol.92」に出演。開演12時15分。来年1月16日(火)には、東京オペラシティリサイタルホールで、「B→Cビートゥーシー『198』岡本侑也リサイタル」が開催される。開演は午後7時。
(柿本珠枝)

 

【関連リンク】
・YUYA OKAMOTO(Queen Elizabeth Competetition)(semi-final, finalのビデオ映像が見られる)
・岡本 侑也(チェロ)(ジャパン・アーツ

 

【筆者略歴】
柿本珠枝(かきもと・たまえ)
 旧保谷市で育ち、現在西東京市田無町在住。1998年(株)エフエム西東京開局から携わり、行政や医療番組、防災、選挙特番など担当。地域に根差した記者としても活動している。

 

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