親子で楽しむ「えほんよみきかせ」 ZOO cafeひばりが丘パルコ店

投稿者: カテゴリー: 子育て・教育 オン 2018年3月23日

読み聞かせに熱心に耳を傾ける参加者

 子ども連れで過ごせるZOO cafe ひばりが丘パルコ店が3月7日、子ども向けの無料イベント「えほんよみきかせ」を初めて開きました。併せてお母さん向けに、絵本に詳しい講師による絵本の選び方特別講演も行われました。「市民ライターになる講座」に参加した保育士の村田真由美さんの報告です。(編集部)

 イベントは午後3時50分から始まりました。ZOO cafeのスタッフが優しくゆったりとした口調で読み聞かせると、大人も子どもも引き込まれ、絵本の世界に浸りました。

 読んだ絵本は「うちのこみませんでした?」(さく・え ナンシー・タフリ やく:はるみこうへい)と「へんしんオバケ」(作・絵 あきやま ただし)の2冊です。

 

読み聞かせをしたZOO cafeのスタッフ

 

 子どもたちからは「この本知ってるよ! 幼稚園で見たことがある」「あっ! あそこに動物がいる」と元気な声があがり、読み手と聞き手の掛け合いで大いに盛り上がりました。

 続いて特別講演が始まりました。講師は西武新宿線武蔵関駅に近い絵本専門のリサイクルショップ「えほんのがっこう」校長の中村亮介さんです。中村さんは初めに「大人は文字でイメージすることが染み込んでいますが、子どもは絵を見てイメージを膨らませています。絵がどれだけ力を持っているかが大事です」と話しました。

 

「えほんのがっこう」の中村亮介さん

 そのあと、絵本を次々と紹介しました。その中でも「うさこちゃん」で知られるブルーナの絵本について「ブルーナカラーという7色しか使っていないので、子どもが色を捉えやすい。キャラクターが常に正面を向いていて、子どもが安心して見ることが出来ます」と指摘しました。その上で「手書き感を出すためにわざと絵の周りの線をぶらしていることもこだわりです。ブルーナは話の長い絵本もありますが、絵だけを見ても力があるので子どもを引き付けることが出来ます」という話が印象的でした。

 中村さんは最後に「絵本は親子のコミュケーションツールの一つです。絵本を投げたり破かれたりするとショックだと思いますが、玩具の一つと捉えて下さい」と説明し、「絵本は裏に対象年齢が書かれているので、お母さんたちもそれを見て選びがちですが、選択肢が狭まるので年齢はあくまでも目安として下さい。絵本は読まなければいけないという認識がありますが、親子のコミュケーションツールの一つとして考えたらもっと楽しめますよ」と話しました。会場の約20人のお母さん達も頷きながら熱心に耳を傾けていました。


 参加していた生後6カ月のお子さんのお母さんに感想を聞くと「初めての子どもで、どんな絵本を与えたら良いのか分からなかった。今日はとても参考になりました。このようなイベントがあったらまた参加したいと思います」と笑顔で答えてくれました。

 仕事柄、沢山のお母さん達と関わりがありますが、子どもに与える絵本について悩んでいるお母さんは少なくありません。同じ絵本ばかり読みたがる、絵本に興味を持たないなどの悩みも耳にします。今回のイベントによって、絵本に関する悩みが解消され、今後親子で楽しい読み聞かせの時間を持てるのではないかと感じました。保育士としても大変勉強になる講演でした。
(村田真由美)(写真は筆者提供)

 

【関連リンク】
・えほんよみきかせ(ZOO cafe ひばりが丘パルコ店
・えほんのがっこう(HP

 

【筆者略歴】
村田真由美(むらた・まゆみ)
 旧岩槻市(現・さいたま市岩槻区)で育ち、現在西東京市に在住。保育士。ひよこ親子教室を立ち上げ今春で20年目を迎える。地元に根付いた教室として活動している傍ら、都内の保育園にも勤務する。

 

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