田無神社宮司拝命の記念祝賀会 氏子青年部25周年も
田無神社の賀陽智之氏が宮司になって5年。今年は氏子青年部が創立25年を迎えることもあり、宮司拝命と氏子青年部25周年の記念祝賀会が5月2日、市内田無町5丁目のJA東京みらい田無支店ホールで開かれた。氏子、地域の人たち、神社関係者ら約130人が集まって神社と地域の繁栄を願った。
賀陽智之氏は2013年5月、先代の父濟氏が亡くなったあとを受けて田無神社宮司となった。2011年の東日本大震災で倒壊した鳥居や本殿拝殿の復旧に努め、「万燈神輿」の復活や七夕茶会、わんぱく相撲開催などのほか、地域マルシェ「やおよろずのさんぽ市」を開くなど、氏子総代や地域関係者らとともに神社復興に力を尽くしてきた。
今年95歳の田無神社氏子筆頭総代、村田利夫氏が真っ先に宮司と氏子青年部の発展にお祝いの言葉を贈った。続いて丸山浩一西東京市長は「田無神社は地域の依りどころです。お父さんのころから、さまざまな企画や行事、イベントを通して今日の『開かれた神社』を実現してきた。これからも氏子の方々、地域のみなさんとともに街の中心となってほしい」と賀陽宮司にお祝いと励ましの言葉を贈った。
西東京市議会の小幡勝己議長は「いまの時期、田無神社は新緑が映え、街のオアシスのようです。パワースポットとして人気も高まり、テレビ番組でも取り上げられてきました。年間を通じてさまざまなイベントに活用され、賑わいを生み出しています。賀陽宮司のもと、田無神社の発展を期待しています」と話し、先代の濟氏と小学校時代の同級生で親しく付き合った思い出に触れて祝辞を終えた。
このほか東京都神社庁の野澤康次郎副庁長ら近隣の神社関係者の祝辞も続いた。
賀陽宮司は「今年2月に祝賀会の話を受けた。27歳で宮司を拝命してから5年経ち、やっと宮司として認めていただいたのかもしれないとうれしかった」と話した。「倒壊した鳥居や燈籠、被害を受けた本殿や拝殿を氏子の方々、地域のみなさまのご協力で平成28年(2016年)11月にすべて元の姿に戻すことが出来た。これが宮司拝命の節目と感じた」と述べたうえで、今年3月に神社の本殿・拝殿が東京都から「特に景観上重要な歴史的建造物等(建造物)」に選定されと報告し、「23区の神社にもない、とても名誉なことでした。この誉れはみなさまの復興支援の賜物です」と感謝。「これからも『開かれた神社』としてみなさまのため神明奉仕の所存です」と誓った。
このあと氏子青年部25周年を機に、小林孝幸氏から浜中義豊氏に部長が引き継がれた。浜中新部長は氏子青年部が例大祭の神輿巡行保存を目的に創立され経緯に触れ、ここまで育てた小林前部長の努力に敬意を表したあと、「田無に生まれ、田無に育ち、やがて田無の土になります。全身全霊で頑張って参ります」と決意を述べた。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・田無神社(HP)
・特に景観上重要な歴史的建造物等一覧(東京都都市整備局)
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