体操の速見佑斗コーチ、宮川紗江選手に暴力 日本体操協会が「無期限登録抹消」処分

投稿者: カテゴリー: 暮らし文化 オン 2018年8月15日

 日本体操協会は8月15日、体操女子の速見佑斗コーチ(34)が東京北区のナショナルトレーニングセンター(NTC)で五輪や世界選手権で活躍する宮川紗江選手(18)=西東京市出身=に暴力を振るったとして無期限登録抹消の懲戒処分を発表した。速見コーチはNTCの出入り禁止となり、協会の大会なども参加出来なくなった。

 協会によると、速見コーチはNTCで練習中、宮川選手を何度か殴ったり叩いたりした。目撃した他のコーチが連絡。協会が事情聴取したところ、速見コーチは暴力行為を認めたという。8月8日の常務理事会で協会の倫理規程(第3条)の違反行為と判断。「永久追放」に次いで重い無期限の「登録抹消」の懲戒処分を決めた。本人への処分通告が確認できたためこの日の公表となった。協会は宮川選手にコーチや練習場を提供し、サポートするとしている。

 速見コーチと宮川選手は埼玉県の体操クラブ所属だったが、今年初めまでには別チームに変わり、5月からさらに別会社に所属してスポンサー契約を結んだ。この会社は「速見コーチは7月から出入りしていない」と話している。

 宮川選手は西東京市の保谷第一小学校、青嵐中学校を卒業。ユース時代から体操女子のトップ選手として活躍。得意種目は跳馬やゆかで、内外の大会で優勝するなど好成績を収めている。リオ五輪や昨年の世界体操競技選手権大会にも出場。今年10月の世界大会の代表候補選手だった。
(北嶋孝)(8月15日午後23時05分、一部差し替え)

(編注)日本体操協会の「倫理規程」第3条7項は「指導における暴力、パワハラ、セクハラ及び個人的な差別など人権尊重の精神に反する行動をとったとき、あるいはとらせたとき」を「違反行為」としている。第 4条(違反行為の処分)は(1)永久追放(2)登録抹消(3)資格停止(4)戒告(5)その他、必要に応じた処分-となっている。

 

【関連リンク】
・日本体操協会倫理規程(日本体操協会、PDF

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体操の速見佑斗コーチ、宮川紗江選手に暴力 日本体操協会が「無期限登録抹消」処分」への2件のフィードバック

  1. 1

    宮川選手の所属先と連絡が取れ、経緯を一部差し替えました。(北嶋)

  2. 中川航一
    2

    宮川選手のこの件は、もちろん論外です。
    ただ、一部報道では、宮川選手自身から速水コーチ以外からの指導は、オリンピックを目指す上で考えられないとのことで、処分の取り消しを要請しているようです。
    真偽の程、わかりましたら教えていただきたいと思います。

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