西東京市の最大瞬間風速40.6メートル 台風24号で市内の死傷者なし
台風24号による西東京市内の被害状況が、10月1日の西東京市議会本会議で市危機管理室から報告された。最大瞬間風速は保谷庁舎で40.6メートルを観測。倒木や停電などの被害はあったが、死傷者などはなかった。
報告によると、1日午前6時時点で集計した雨量は、田無庁舎で時間最高9ミリ、24時間で30ミリ。芝久保は17ミリ、43ミリ、保谷庁舎は9ミリ、26ミリとなった。雨のピークは9月30日午後11時30分から10月1日0時30分だった。
風速は保谷庁舎で平均15.7メートル、最大瞬間風速は40.6メートルを観測した。
1日正午までに入った連絡では、死傷など人的被害はなかった。倒木は10件、屋根の剥離、看板倒壊などが11件、雨漏りによる天井内装の崩落1件、電線火災1件だった。このうち天井内装崩落と、電線火災によって電柱倒壊の危険のある2世帯6人は防災センターに緊急避難した。西原町4丁目の一部で停電が発生した。
浸水被害はなかった。
公共施設では、住吉会館ルピナスの2階ベランダに設置されていたポリエステル樹脂製プールが西側落下し、民家の屋根の一部を破損した。このプールは、子ども発達センター「ひいらぎ」に通う子どもたちが使っていた。そのほか学校、社会福祉施設、公園などで雨漏りが倒木の被害が出た。
はなバス第2ルートの中町交差点北付近で、電柱倒壊の恐れがあるとして通行止めとなり、一部迂回した。
鉄道運休に伴い帰宅困難者が出ることが予想されたため、保谷駅前公民館とスポーツ文化交流センター「きらっと」を開放したが、利用者はなかった。
このほか市に5件の土嚢要請があり、48袋を配布した。
市は30日午前9時から情報連絡体制を敷き、午後8時に災害対策本部を設置。第1非常配備態勢で終夜警戒した。1日午前8時に対策本部を解き、非常配備態勢も解除した。
(北嶋孝)