根本匠厚労相が西東京市を視察 「フレイル対策を全国へ広げたい」
西東京市が展開しているフレイル予防活動が注目されている。厚生労働省の根本匠大臣が1月9日、西東京市の活動を視察し、その後の会見で「フレイル対策は健康寿命を延ばす鍵を握る取り組み。全国に広げていきたい」などと語った。
「フレイル」とは、「健康」と「要介護」の間の状態を指し、虚弱状態とも呼ばれる言葉。東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授らが、運動、栄養、社会参加の総合的な自己診断と市民参加を組み合わせ、健康寿命を支える取り組みとして各地で進めてきた。西東京市は丸山浩一市長のもとで「健康応援都市」を施策の柱に掲げ、東京都で初めてのフレイル予防事業に一昨年から本格的に取り組んでいる。
この日午前、田無庁舎5階会議室で市民のフレイルチェックが実施され、約25人が参加した。講習を受けた市民のフレイルサポーターが説明・案内役となってまず「指輪っかテスト」が始まった。両手の親指と人差し指で輪を作り、足のふくらはぎを囲んで筋肉量を測る。その後片足立ち上がり、滑舌などのフレイルチェックが実施された。挨拶を終えた根本大臣も次々にテストを受けた。
根本大臣は視察後の記者会見で「西東京市のフレイル対策は、丸山市長や東大の飯島教授のチームが具体的なモデルを展開し進めている先進的な取り組み。ぜひ見たいとやって来た」と切り出し「フレイル対策はこれから健康寿命を延ばす鍵を握る取り組みになる。全国に広げていければと思う。今後の法改正で、保健事業と介護予防事業を一体的に進めるよう体制づくりをきちんとしたい」と語った。
西東京市は2016年12月に東京大学高齢社会総合研究機構との間で「連携協力に関する協定」を締結。フレイル(虚弱)状態をチェックする市民サポーターを養成し、市民の健康寿命を延ばそうと市内各所でフレイルチェックを展開してきた。
(北嶋孝)
【関連リンク】
・厚生労働大臣が西東京市のフレイル予防事業を視察!フレイルチェックも体験されました(西東京Web)
・フレイル予防(西東京市Web)
・東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)
自分もややフレイル気味なので、1万歩歩く。スロージョギング15分、腹筋50回背筋10回、ラジオ体操10分、糖分制限を実行中。近々多摩六都科学館ではフレイル情報を明治薬科大の協力の下体の部屋に掲示予定。多摩六都科学館GM廣澤
すごい運動量ですね。あっという間に若返るのではないでしょうか。フレイル情報展示、おもしろい試みです。早速…。
西東京市発というのは、めったにないことなので、嬉しいですね(^o^)
【お詫びと訂正】西東京市と東京大学高齢社会総合研究機構の「連携協力に関する協定」は2016年12月に締結されました。2017年は間違いでした。確認が不十分でした。本文は訂正済みです。(北嶋)