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小池都知事、フレイル予防活動視察 先進地・西東京市に学ぶ

「片足で立てなかったのはショック」と話す小池知事

 東京都の小池百合子知事が2月4日西東京市を訪れ、先進事例として知られる市内のフレイルチェック活動を視察した。各地の自治体はじめ、厚生労働省の根本匠大臣が1月に訪れるなど、健康寿命を支える西東京市のフレイル予防活動に視察が相次いでいる。

 この日フレイルチェックに参加した高齢市民は19人。保谷庁舎敷地にある防災センター6階会議室を会場に、午後2時過ぎから滑舌、握力、手足の筋肉量などを4人一組になって次々にチェックした。説明、案内役は、同じ高齢市民のサポーター17人が務めた。

 一段落した午後3時40分過ぎ、小池知事が鮮やかなブルーのスーツ姿で登場した。
 挨拶もそこそこに、まず「滑舌」テストを受けた。テレビのニュースキャスター経験が生きたのだろうか、成績は超優秀。しかし次の「片足立ち上がり」が難関だった。椅子に浅く腰掛け、両手を前に組み、片足で立ちあがる…はずなのに、うまくいかない。首をかしげつつ2度3度と挑戦。最後によろけそうになってテストを終えた。

 

好調だった滑舌テスト

片足立ち上がりに挑戦! 見守る東大の飯島勝矢教授(中央)

 

 まとめのレクチャーを参加者と共に聞いた後、挨拶に立った小池知事は最初に「何よりもショックだったのは、片足で立ち上がれなかったことでした」と話した。すると会場にいた東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授がすぐに「大丈夫。トレーニング次第ですぐに出来ますよ」とサポートした。飯島教授はフレイル予防活動を提唱し、西東京市の取り組みにも尽力している。

 小池知事は飯島教授のアドバイスを受けながらも「自慢じゃありませんが、なーんにも運動していません。歩くのは1日2000歩か3000歩ぐらい」と続けた。同行した西東京市選出の桐山ひとみ都議を見ながら「知事室と議会を往復すると1500歩ぐらいでしょうか。これからしょっちゅう議会に出掛けようかな」と話して会場を沸かせた。

 

簡易チックの説明に耳を傾ける

飯島教授と話す小池知事

 

 小池知事は視察後の会見で「片足で立てなかったのはショック」と繰り返した後、「どこがどれぐらい弱いかを知ることから始める。しかも仲間同士でワイワイガヤガヤやりながら健康を考えることが重要だとあらためて思った」とフレイル予防活動の意義に触れ、「東京都の来年度予算でもフレイル対策について、セミナーを開いたりアドバイザーを派遣したりするなどの事業を盛り込んだ」と述べた。

 

「来年度の予算にフレイル対策を盛り込んだ」と語る小池知事

 

 「フレイル」は、「健康」と「要介護」の間の状態を指し、虚弱状態とも呼ばれる言葉。東京大学高齢社会総合研究機構(IOG)の飯島勝矢教授らが、運動、栄養、社会参加の総合的な自己診断と市民参加を組み合わせ、健康寿命を支える取り組みとして各地で進めてきた。西東京市は丸山浩一市長のもとで「健康応援都市」を施策の柱に掲げ、東京都で初めてのフレイル予防事業に2年前から本格的に取り組んでいる。

 高齢者支援課によると、東大IOGと連携協力協定を結んだのが2016年12月。当時都内でフレイル予防対策に取り組む初めての自治体だった。その後、近隣自治体などの視察が相次ぎ、多摩市や国立市、杉並区など「先進地西東京」に続く自治体が増えているという。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・フレイル予防(西東京市Web
・東京大学高齢社会総合研究機構(IOG

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