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上野千鶴子さんが「男女平等」テーマに講演 西東京市の第11回パリテまつり

By in 市政・議会, 交流・共生 on 2019年3月2日

パリテまつりのチラシ

 西東京市男女平等推進センター パリテで2月2日、東京大学名誉教授の社会学者・上野千鶴子さんの講演会「日本の男女平等はどこまで来たか?」が開かれました。上野さんはジェンダーやフェミニズムの著書も多く、NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長でもあります。講演を聞いた石田裕子さんの報告です。(編集部)

 

 

ど真ん中のテーマ

 

 男女平等推進センターパリテの講演会講師に、これ以上の適任者はいないと思われるジェンダー論の論客、上野千鶴子さんの登壇である。整理券をもらうべく正午過ぎに、会場となった住吉会館ルピナスに駆けつけた。午後0時半からの配布なのに、すでに大勢の人が並び、開会を待っていた。

 

講師を待つ舞台

 

 大入り満員の会場で、パリテまつり実行委員長の梅原昭彦さんが「”パリテ”とはフランス語で”同等”と言う意味です。ジェンダーギャップ指数によると、日本は144カ国の中で114位だそうです。上野先生の有益なお話から、男女平等について考える機会になればと思います」と挨拶した。

 次に西東京市の丸山浩一市長が挨拶に立ち、市の人口推計や健康寿命、子ども条例のことなどを話した上で自らが医師だと語り、男女平等推進センターパリテまつりに掛けて「医者の世界は、男女平等。(同じ医師である)妻に頭が上がりません」と述べると、会場から笑いが起きた。最後に「パリテまつりは今回 11回目。23団体が関わっていると聞いています。活動がますます盛んになりますよう祈念しております」と締めくくった。

 上野千鶴子さんはベストセラー『おひとりさまの老後』の著者でもある。「「老後」についての話しをして欲しいと頼まれることが多い中で、今回の『日本の男女平等はどこまで来たか』は、ストライクゾーン、ど真ん中のテーマです。こういうテーマで話しをさせていただけるのは滅多にない機会」と笑顔をみせた。

 

「なんで202050やないねん」

 

 上野さんは「202030」問題を取り上げた。「202030」は「にいまるにいまるさんまる」と読む。平成22年12月閣議決定された第3次男女共同参画基本計画にある目標で、「2020年までに、あらゆる分野における女性管理職の登用を30%に引き上げる」ことだ。

 この数値を知ったとき、上野さんはこんな感想を持ったそうだ。「なんで202050やないねん」。世の中に女性は半分いるのに、目標ですら半分でないのだ。

 学者の国会とも言われる日本学術会議が2016年10月22日に開催したシンポジウムで、文部科学省は「202030」の達成が不可能であることを見越して、数値目標を「202020」に下方修正した、との報告があったとのことである。

 このように次々と、日頃のぼんやりとした疑問を、数値や調査結果と照らし合わせてわかりやすく話を進めた。あっという間の2時間弱。上野さんのお話はウィットに富み、聞く者を引きつけて止まなかった。

 「面白かったです」と感想を言った市民には、「ためになるより面白いと言われたい、上野でした」との言葉を返した。

 

講演会のあと談笑する丸山浩一市長と上野千鶴子さん

 司会役だった実行委員の一人、加藤眞理さんは「平等のうえに共同がある。改めて平等を考えました」と締めくくった。

 どんな質問にも丁寧に答えてくれた上野さん。スポーツカーを自分で運転して、颯爽と帰る姿にシビレました。
(石田裕子)

 

【関連リンク】
・男女平等推進センタ- パリテ(西東京市Web
・認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(HP

 

【筆者略歴】
 石田裕子(いしだ・ひろこ)
 夫と長男と、猫2匹が現在の同居家族。PTAが大好きで、谷戸小学校では2回、田無二中でも2回のPTA会長を歴任。人生のテーマが「子ども支援」。育成会や遊び場開放で、子どもとふれあいなから、市内2カ所の子ども食堂に関わる。谷戸小学校施設開放運営協議会管理者、青少年育成会メタセコイア 副会長、西東京わいわいネット 事務局長、放課後キッチン・ごろごろ代表など。

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