Print This Post Print This Post

ノーザンシックス・ビッグバンドが創立20年 こもれびホールでハートフルコンサート

By in 催事・集会, 楽しむ on 2019年5月17日

ひばりが丘PARCO前でミニコンサート。(2019年4月28日)

 ジャズやラテン音楽を演奏する西東京市のノーザンシックス・ビッグバンド(高松英二代表)が今年創立20年を迎えた。毎年ハートフルコンサートを開く市民会館は3月で閉館した。このため今回は会場を保谷こもれびホールに替えて5月19日に開催する。

 

魅力的な人が集まる

 

 本番約1ヵ月前の4月24日午後7時過ぎ。練習場のコール田無多目的ホールを訪れた。メンバーはすでに舞台に上がり、曲をさらっている。やがてジャズピアニスト、作・編曲家の佐藤允彦さんが現れた。

 客席最前列に座り、スコアを広げて演奏に耳を傾ける。サックスが揃ってメロディラインを吹く箇所で一時停止。「もうちょっと粘った方がいいんじゃないかな。食いつきがないと無表情になるね。もう1回やりましょう」。テンポも気になる。メンバーに言葉をかけて、もう少し遅めに切り替える。あーら、不思議。演奏の彩りが濃くなり、生き生きして聞こえる。こうして次々に取り上げる曲に磨きを掛けていった。

 

客席最前列で演奏を聞く佐藤允彦さん

ピアノソロでドラムスと掛け合い(2019年4月24日)

 

 佐藤さんがノーザンシックスと出会ったのは結成4年の2003年暮れ。翌年2月からレッスンが始まった。それから15年の付き合いになる。「魅力的な人が集まって仲がいい。そういうカラーを大事にしたい。そんな雰囲気に加えてもらっているんです」。そう言った後、ドラムスとピアノソロの練習を繰り返した。

 

養成講座から生まれる

 

 創立は1999年。旧田無市が多摩北部都市広域行政圏協議会と共催で実施した「多摩六都ビッグバンド養成講座」の修了生が母体だった。「北部」と「六都」を絡めてバンド名が生まれた。

 代表の高松英二さんは今年81歳。建築事務所を主宰しながら、バンドのまとめ役を20年間務めてきた。楽器はバリトンサックス。「テナー、アルトと来て、いまはバリトン。担当する人がいなくなるとぼくがやるんです」。学生時代は音楽に熱中した。しかし就職して30年ほど楽器を手にしなかった。「たまたまオーディションを受けたら、いきなり譜面を出されたけど、なんとか合格しました。結成当時、ジャズだけでなくラテンミュージックも演奏するバンドは珍しかった。いろいろありましたけど、いまは仕事よりこちらがメーンかな」とニッコリ。

 

練習するメンバー。右端が代表の高松英二さん(2019年4月24日)

 

 メンバーは現在26人。創立以来頑張っている高松さんら6人を含め、10年以上在籍している人は20人に上る。「バンドにはさまざまな音楽観の持ち主がいる。スイングやラテンが好きな人、モダンでないとジャズでないという人もいて、ぶつかりあうケースも少なくない。うちは珍しいと思いますよ」。音楽だけでなく、メンバー間の人間関係も長続きのポイントなのかもしれない。

 

生みの親、育ての親

 

 活動範囲は広い。西東京市だけでなく、小平市、東村山市、清瀬市、東久留米市などで演奏会を開き、毎年春は北多摩合同演奏会、ハートフルコンサート、秋は姉妹都市の山梨県北杜市の「須玉甲斐源氏祭」に出演。西東京市祭に参加してきた。このほか東日本大震災のあとチャリティコンサートにも出演。フルメンバー、時に少人数のコンボで学校や老人ホームなどでも演奏した。

 メンバーには元市職員がいる。今井正雄さんもその一人。文化振興課当時、バンドとの付き合いが始まった。折々ギターで参加するほどの音楽好き。担当課を離れてから、バンド入りした。演奏会の時、マイクを握って曲目やメンバー紹介に活躍する。楽器演奏より、今井さんの話に拍手する人も多い。「育ての親」は今も健在だ。

 

ひばりが丘PARCO前のミニコンサートで、今井正雄さんがバンド紹介。(2019年4月28日)

 もう一人、現在生活文化スポーツ部長の小関俊典さんに触れないわけにいかない。バンドの母体となった「多摩六都ビッグバンド養成講座」の企画は、当時田無市企画課主任だった小関さんの発案で誕生した。「多摩六都の文化事業で何をするかいろいろ考えました。小平市や東村山市はクラシック系の音楽事業をしていました。美術系の企画も他市でありました。そこでクラシックと重ならないように、おしゃれなジャズがいいだろう」と小関さん。当時の末木達男市長に話したら「おもしろいね。やってごらんよ」と後押しされた。「音楽から遠ざかっている人を引っ張り出したい。みんな親しめる音楽、ラテンも取り上げて、楽しくやろう」がコンセプトになった。

(クリックで拡大)

 多摩六市の市報で公募したら、定員をはるかに超える応募があり、楽器ごとにオーディションを実施した。第1期の講座からノーザンシックス・ビッグバンドが生まれ、2期、3期からはアーリーモーニング・ラテン&ジャズオーケストラ、ジョリーウエスト・ジャズオーケストラなどのアマチュアバンドが次々に巣立った。小関さんは「生みの親」と言えるかもしれない。

 19日のコンサートは休憩を挟んで10数曲が演奏される予定。「スイングしなけりゃ意味ないね」や、先ごろ亡くなったドリスデイの歌で大ヒットした「センチメンタル・ジャーニー」などジャズのスタンダード曲のほか、「エル・クンバンチェロ」などラテンの名曲も演奏リストに入っている。佐藤允彦さんも出演し、ピアノ演奏を披露する。開場は午後1時30分。開演は午後2時となっている。
(北嶋孝)

 

【関連リンク】
・ノーザンシックス・ビッグバンド(HP

 

(Visited 116 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA