ビッグバンドの演奏華やかに ひばりヶ丘駅前のパルコ店頭で

投稿者: カテゴリー: 暮らし オン 2015年4月27日

 西東京市を中心に活動しているノーザンシックス・ビッグバンドの演奏会が[2015年]4月26日、西武池袋線ひばりヶ丘駅前のパルコひばりが丘店頭で開かれた。「ハロー・ドーリー!」から「Sing, Sing, Sing」まで予定された曲目に、ナット・キング・コールの歌で知られる「L-O-V-E」をアンコールに加えた全9曲が演奏された。晴天に恵まれた日曜日の午後。ビッグバンドの華やかなサウンドに誘われて大勢の買い物客らが集まり、曲が終わるたびに大きな拍手で演奏を楽しんでいた。

 

  • なんだ、なんだ?

 

 この日、20人余りのメンバーが演奏したのはいずれも聞き覚えのある曲ばかり。「ハロー・ドーリー!」は同名のミュージカル映画でルイ・アームストロングが歌った曲。年輩の人は彼のしわがれ声を記憶しているかもしれない。ラテンの曲として有名な「テキーラ」は演奏メンバーの掛け声が入り、「マンボ・ジャンボ(エル・マンボ)」はペレス・プラード楽団のヒット曲。華麗なドラムソロが聴衆を喜ばせる「Sing, sing, Sing」はベニー・グッドマン楽団の十八番。そのほか「When you are smiling(「君微笑めば」)」「How high the moon」などジャズのスタンダード・ナンバーと呼ばれる曲が並んだ。新しい曲は「Let it go」。昨年公開されたディズニー映画「アナと雪の女王」で歌われて大ヒット、子どもたちにはおなじみだ。

 イス席はあっという間に埋まった。年輩の夫婦や家族連れ、若い男女もバンドを取り囲んだ。演奏が始まると身体を揺らし、手拍子をとる。乳母車を押すお母さん、子どもを肩車に乗せるお父さんもいる。スマートフォンのカメラで撮影する姿も見られた。

 ノーザンシックス・ビッグバンドは、西東京市を中心に、周辺地域に在住、在勤する人たちが集まって活動するアマチュアのビッグバンド。多摩北部都市広域行政圏協議会と旧田無市が開催した第1回多摩六都ビッグバンド養成講座の受講生らが1999年に結成。以後、市の内外で活動してきた。

ハートフル・コンサート公演チラシ この日、司会(MC)を務めた今井正雄さんによると、受講生募集の際、ピアノセクションの希望者だけで約50人に上り、オーディションで人数を絞らざるを得ないほどだったという。「学生時代にバリバリ音楽活動していた人も、勤めてしまうと出来なくなる。鬱積していたんじゃないですか。講座受講をきっかけに情熱に火が付いたようです」。バンドマスター(代表)の高松英二さんは「33歳から83歳までメンバーは27人います。仕事は会社員、公務員、看護師、建設業などさまざまですが、高校、大学で楽器をいじっていた人がほとんどですね」。いまは毎週水曜日の夜に田無駅近くのホールに集まり、腕を磨いている。

 毎年開く自主コンサート(ハートフルコンサート)は5月31日(日)午後1時30分から、西東京市民会館(田無町4丁目15-11)で。入場無料。

 

【関連情報】
ノーザンシックス・ビッグバンドの公式サイト

北嶋孝
(Visited 1,059 times, 1 visits today)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA