イベントスペースは広々 階段の出入口に課題 「フレスポひばりが丘」内覧会
西東京市谷戸町に出来たショッピングセンター「フレスポひばりが丘」の内覧会が10月23日に開かれた。25日の開店を控え、施設内の多くの店は商品の陳列など準備に忙しい。2階のイベントスペースは3階まで吹き抜けで広々していた。しかし道路からの入口3ヵ所は階段。バリアフリーの課題が目に付いた。
1階の入口を入ると、スーパー「オーケー」が目の前。カートが並び、買い物かごが山積みになっていた。
エスカレーターを上がると、イベントスペースが広がる。吹き抜けの天井は高く、観葉植物など室内の植栽は移動可能。大型の展示用パネル30枚が用意され、多くのイベントを受け入れることができる。その奥に調理台付きの会議室もあり、低料金で貸出を予定しているという。
3階は東京都認証保育所の「ぽけっとランドひばりヶ丘」が近くから移転。同ホームページによると、来年4月、認可保育園としてオープンを目指すという。お隣は、キッズスペース付きオフィス「ママスクエア」。11月にスタートを予定している。
地下の駐車場は110台収容。ゲートバーはなく、ナンバープレートを自動的に読み取って料金精算するシステムを取り入れた。
「店内は素晴らしいけれども、課題は出入り口ではないか」との声があった。
敷地は東北の角にあり、施設に入るには三方の階段を通ることになる。道路から敷地まで、身の丈ほどの高さを5段から9段の階段を上がらなければならない。買い物カートもベビーカーも車いすも、登り切るには文字通りハードルが高い。北側に設置されて駐輪場に通じる入口も、遠回りしないと通れない。バリアフリーの世の中なのに、特段の事情があったのだろうか。
店側も事態を把握していた。同店の井口寛之支配人は「そういう声は聞いていました。お客様からもご指摘を受け、オープンには間に合いませんが、対応を検討しています」。スロープ状の通路を設けて、道路からのアクセスを確保する予定という。
(北嶋孝)
【関連情報】
・フレスポひばりが丘(HP)
・ぽけっとランドひばりヶ丘(HP)