西東京市立しもほうや保育園、民間移管へ 文教厚生委員会で全員賛成で可決
西東京市立しもほうや保育園(下保谷3-8-15)の建物が民間に売却されることになった。市が建物を所有し、運営を民間に委託する公設民営保育園から、建物も民間に移管する民設民営化の初ケースとなる。市議会の文教厚生委員会で12月4日、社会福祉法人至誠学舎東京(三上義樹理事長)への財産処分と保育条例改正案が全員の賛成で可決され、本会議も可決の見通しとなった。
しもほうや保育園は1977年(昭和52年)開設の鉄筋コンクリート2階建て。建築面積は578㎡、延べ床面積は746㎡。西武池袋線保谷駅から約10分の福泉寺通り沿いにある。市の直営だったが、2009年4月から至誠学舎東京に運営が委託されてきた。
子育て支援部保育課の説明によると、予定価格は5365万8000円(消費税分を含む)。来年4月1日の移管を予定。市有敷地1984 ㎡は30年の定期借地として貸し出す方針という。
民間移管の理由として(1)保護者アンケートで、現在の事業者を希望する人が85.5%を占め、反対の回答はなかった(2)引き続き運営を希望するとの事業者の意向が確認できた(3)財務内容、保育内容を調査した結果、優良と認められた点を挙げ、「適格と判断した」と述べた。
保育課によると、国が定めた施設面積や設備、保育士や調理員数などの最低基準を満たし、市の認可を受けている保育園は10月1日現在、公立保育園17園、私立保育園22園、私立保育園分園2園。公立17園のうち、公設民営は7園。2019年10月に策定した「西東京市公設民営化保育園の民設民営化計画」によると、このうち3園はしもほうや保育園を皮切りに順次民営化することになっている。
(北嶋孝)
【関連情報】
・西東京市議会第4回定例会文教厚生委員会(録画中継)(youtube)
・西東京市公設民営化保育園の民設民営化計画(西東京市Web)