西東京 帰り道 ~濱口太のフォトレッスン~ 第9回 月二姿
月 その1(20 住吉町・三角山付近)
車で走っている時に、低い位置に出ている月を見つけると興奮する! 対象物がたくさんあるので、月の大きさが劇的なのだ。
機材は全てある。車を止め三脚にカメラを固定、300ミリの望遠をつけて月を狙う!
月だけの写真は何の価値もないので、周りの景色をどう取り入れるか悩んでいる間にも月は登る。
アングルが決まり、ヘッドライトと女学生と一般人がシンクロ !!
決まった! と思ったが、月が動いて電信柱に被っていたのは痛恨のミスであった。
【ポイント】
低い位置の月の動きは早いので、運を呼び込む。
月 その2(21 柳沢)
見上げると月がぽっかり浮かんでいる。高く昇ってしまった月は遠くなるので、点に近い。しかし、街の景色に点のような月でも、何も無い空にはわさびのように効いてくる。
【ポイント】
正面の家の、緑の窓と玄関のオレンジの差し色。
【筆者略歴】
濱口太(はまぐち・ふとし)
西東京市在住の写真家。六本木のスタジオフォリオを経て、ファッションカメラマン袋谷幸義氏に師事。1995年に独立後、雑誌、ウェブなど活躍。フード撮影では佳川奈央、ポートレート撮影では河村フォトン名義で作品を発表している。地元の風物を記録する「西東京百姿フォトコンテスト」や写真集を企画した主要メンバーの一人。
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