小林洋子

小平市長に小林洋子氏が初当選 初の女性市長が誕生

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2021年4月5日

 任期満了に伴う小平市長選挙は4月4日投票が行われ、即日開票の結果、前小平市議会議員の小林洋子氏(48)=無所属新、立憲民主、共産、国民民主、小平・生活者ネットワーク推薦=が3万2180票を獲得し、2万8615票を得た前小平市議会議員の磯山りょう氏(41)=無所属新、自民、公明推薦=を3565票差で破って初当選した。同市初の女性市長が誕生した。投票率は39.20%と前回の34.64%より4.56ポイント上回った。(写真は、万歳をする小林洋子氏=中央)

 

 当選が決まった小林氏は選挙事務所で「多くの女性の方々からご支援を頂いた。これからの市政運営において皆様から頂いた期待をしっかりと返していきたい」とあいさつ。勝因について「女性の期待票」と述べ、「(選挙戦を通じて)これまで声にならなかった声がたくさんあったということを感じた。男女共同参画をはじめ市民の方々とつくった87の政策の実現に向け、時間をかけて取り組んでいきたい」と話した。

 

小林洋子さん当選

花束を贈られた小林洋子氏

 

 小林氏はコロナ対策に加え、「ICT(情報通信技術)活用」「女性活躍・男女共同参画」「防災減災」を政策の3本柱として打ち出し、選挙ポスターに「小林正則市政を引き継ぐ」というシールを上張りするなど現市政の継承と発展を強調。ツイッターに松下玲子武蔵野市長との対話をアップするなど「女性市長の誕生」をアピールして支持を広げた。
選対幹部は「厳しい選挙戦だったが、選挙前に日本が男女平等の点で国際的に極端に遅れているというレポートが発表されたことも追い風になったのではないか」などと振り返った。

 

 一方の磯山陣営は、小平市や近隣地域の自民党、公明党の議員団が結集。衆参の女性国会議員を動員して強力にてこ入れした。投票日前日には石破茂元自民党幹事長が応援に駆けつけるなどしたが、及ばなかった。選対幹部は「善戦したと思う。4年前の市長選に比べると、投票率が上がり接戦にもなった。敗因についてはこれから検討したい」と話した。

 

 同日行われた市会議員補欠選挙は、立候補した4人のうち自民党推薦で無所属の外山真奈美まなみ氏 、立憲民主党の岡田慎平しんぺい氏、無所属の石津遥香はるか氏の3人が当選した。
(片岡義博)

 

【参考資料】
・小平市長選挙・小平市議会議員補欠選挙 開票結果(小平市選挙管理委員会
・小平市長選挙・小平市議会議員補欠選挙 投票結果(小平市選挙管理委員会

 

【筆者略歴】
 片岡義博(かたおか・よしひろ)
 1962年生まれ。共同通信社文化部記者として演劇、論壇などを担当。2007年フリーに。2009年から全国52新聞社と共同通信のウェブサイト「47NEWS」で「新刊レビュー」を連載。小平市在住。

 

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