旧保谷庁舎パネル展示会始まる 50余年の思い出振り返る
旧保谷庁舎が落成したのが1968年(昭和43年)。老朽化が進んで今秋予定される解体工事を控え、50余年の思い出を記録した旧保谷庁舎パネル展示会が8月4日、隣の保谷こもれびホールで始まった。期間は6日までの3日間。市民まつりで賑わった庁舎前広場など58枚の写真が掲示されている。
4日午前、ホールのエントランスで開かれた式典で池澤隆史市長があいさつ。「老朽化で解体となるのは残念です」と前置きしながら、旧保谷市職員時代に過ごした思い出を語った。
「市職員になったのが昭和57年(1982年)です。そのころは大雨が続くと(庁舎前が)水浸しになって、靴や靴下を脱いで庁舎に入ったこともありました。市民まつりも盛大に行われました」と振り返った。そのうえで「本来なら多くの方においでいただいてお話を聞きたかったけれども、緊急事態宣言が出ているため安全面を考慮してパネル展示になりました」と述べ、最後に「50年間、お疲れさまでした」と庁舎に謝意を表した。
西東京市議会の保谷七緒美議長は庁舎近くで育った。あいさつで、新築当時の庁舎に触れ「当時は子供心に(建物が)大きな木馬に見え、太陽の光にキラキラ光っていた記憶があります」と述べ、モダンなピロティ形式で作られた庁舎の思い出を語った。
展示された写真は計58枚。半分ほどは中央図書館所蔵、あとは総務課が集めた。公募はなかったが、木造の市役所から、建築中の新庁舎、その後市民まつりやフリーマーケットで賑わう役所周辺の光景を撮った写真が並んでいる。
旧保谷市議会が作成した冊子「保谷市をちょっと知ってみませんか」によると、保谷庁舎の落成は1968年。前年に市制が敷かれ、この年は庁舎とともに市体育館が建設され、翌69年に市営プールが開設した。パネルを見ながら「部活で体育館を使っていた」「水泳プールで遊んだあと、市役所の食堂でラーメンを食べた」などの思い出話が飛び交っていた。
(北嶋孝)
【関連情報】
・旧保谷庁舎パネル展の開催について(西東京市Web)
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