自衛隊コーナー中止　栄小学校の週末イベント

投稿者: 北嶋孝カテゴリー: 暮らし、子育て・教育オン 2015年7月15日

　西東京市の栄町小学校を会場に、地域の団体や保護者らが2年に一度のイベントを計画した。週末の［2015年］7月18日（土）開催を控え、参加予定の自衛隊コーナーに異議の声が上がった。主催の同校施設開放運営協議会やイベントを準備した実行委員会が協議。14日に自衛隊抜きで開くことにした。

「栄にあつまれ!!」イベントのポスター

　これは第4回「栄にあつまれ!!」。今回のテーマは「自分大好き!　栄の子」。同運営協議会は、校庭や体育館を放課後などに使う登録団体やPTAなどで作られている。

　事前配布されたプログラムによると、当日昼過ぎから午後4時まで、20数団体が校舎や校庭を使って子ども向けの展示や体験コーナーを用意する。このうち中止になったのは、自衛隊東京地方協力本部西東京地域事務所が担当する部分。校庭で自衛隊の訓練を体験してもらい、制服の試着や防災活動の展示をする予定だった。

　このほかイベントには、AED（心臓救命装置）の使い方などを通じて防災行動を身につける西東京消防署のコーナー、近くの青嵐中茶道部によるお茶のもてなし、特別養護老人ホームのお年寄りの作品展示、同市歯科医師会の虫歯菌検査などが予定されている。

　同校の矢野尊久校長は、「いろんな方から問い合わせや抗議の電話もあったので、運営協議会、実行委員会の方々に連絡、相談した。このイベントは子どもたちを中心とした楽しいお祭りが本来の目的です。時期が時期だけに、大人の事情に子どもたちが巻き込まれたり惑わされたりすることを避けたいと考えました」と話し、安全保障法案と国会審議の影響を懸念していた。
（北嶋孝）

【関連情報】
・第4回栄にあつまれ!!　開催決定（栄小学校HPから）