中央図書館・田無公民館、1年ぶりに再開 耐震補強、改修⼯事終える
西東京市南町5丁⽬の中央図書館・田無公民館が4月1日、全館の耐震補強、改修⼯事を終えて1年ぶりに再開した。両館とも利用者の安全を確保したうえ、学習コーナーの新設やトイレの更新、地域・行政資料室の機能強化などを図った。待ちかねた市民が開館と同時に館内へ入った。(1年ぶりに再開した中央図書館。右側が田無公民館)
中央図書館・田無公民館は1975年、地下1階・地上3階建ての一体型の建築物としてオープンした。築45年経って老朽化が目立ち、昨年4月からともに休館して耐震補強、改修工事に取り掛かっていた。
工事を終えた建物は、外壁のひび割れなどを改修しても外観はほぼ変わらない。しかし安全強化のため、内部にはかなり手が入った。まず構造躯体を補強し、エレベーターや空調設備を更新。トイレの個室化と洋式化やオストメイト(人工肛門・人工膀胱の人たち)への対応も進め、照明のLED化も実施した。内部の壁面は、コルク仕様部分にポスターやチラシが張れるようになった。
新設は公民館側に目立った。1階ロビーが広くなり、学習コーナーがお目見え。子どもが遊べるスペースのほか、授乳室が設置された。3階に活動室が新設され、地下の調理実習台も一新した。
図書館側は地域・行政資料室の間取りを変更。デスクを2台に増やし、資料棚も整理して従来より広いスペースが利用できるようになった。1階はほぼ従来通りの配置だが、雑誌などの書架を更新。南側に集約し、バックナンバーもすぐ見られるようになっている。
中央図書館の徳山好栄館長は「1年ぶりの開館です。常連の市民方々がやって来て、『久し振り』など職員と言葉を交わしていました。利用する方が戸惑わないように、書架の位置はほとんどそのままです。これからも気持ちよく利用していただきたい」と話していた。
(北嶋孝)
【関連情報】
・中央図書館・田無公民館の耐震補強等改修工事の実施(西東京市Web)
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