西東京市民会館は来年3月で閉館 中央図書館・田無公民館は2020年度に一時閉館、改修へ

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙 オン 2018年2月16日

委員会室改修工事のため本会議場で開かれた文教厚生委員会

 西東京市議会文教厚生委員会(浜中義豊のりかた委員長)が2月15日に開かれ、市側は(1)西東京市民会館は来年2019年3月末で閉館し、官民連携の新施設を整備する(2)中央図書館・田無公民館は2020年度から改修工事のため一時閉館し、2022年度に再開館する-などの方針案を明らかにした。

 文化振興課によると、建築後50年間近の市民会館は施設、設備の老朽化が目立ち、耐震改修促進計画で2年後の2020年までに耐震化が必要な施設とされていた。このため2018年度末(2019年3月末)で閉館し、必要な活動場所約800㎡を新たに確保することにした。公会堂は練習の場としての機能を確保し、今後利用者、市民らの意見を聞いて内容をあらためて検討する。発表の場の機能は他の施設で代替する。

 

西東京市民会館と公会堂(左)

 

 閉館に伴う新しい活動場所は、官民連携事業の施設として整備する。公募型プロポーザル(提案)方式による事業者選定を2019年度に実施。会館解体を市が実施する場合は2022年度の施設オープンを想定。事業者が解体する場合は1年早い2021年度のオープンを予定している。

 昨年10月から民間企業7社のヒアリング調査を実施した。その結果、官民連携事業施設のイメージは、会館敷地を30年から50年の定期借地とし、(1)モール(商業施設)型(2)介護付き高齢者住宅(3)賃貸・分譲住宅-の3タイプを例示した。

 中央図書館と田無公民館は躯体を補強して、10年程度の耐用年数の延伸を図る。
 両館を管理する中央図書館によると、3月中の方針決定の後、9月までにレイアウトを定めた改修案を検討し、市民説明会を予定。2020年度に一時閉館して21年度に工事を始め、22年度に再オープンの予定。この間、半年から1年の閉館を見込んでいる。

 

中央図書館と田無公民館

中央図書館(手前)と田無公民館(右手奥)

 

 委員からは方針決定の手続き、進め方に関する質疑が相次いだ。
 市側は、3月中の方針決定を踏まえ、市民会館、中央図書館、田無公民館の3館とも、関連する審議会、協議会、委員会などの意見を聞き、利用者懇談会や市民説明会を開いて丁寧に進める、などと答えた。
(北嶋孝)

【注】一部事務組合
 都道府県や市町村、特別区などが、地方公共団体の行政サービスの一部を共同で処理するために設ける特別地方公共団体。柳泉園組合のようにごみ・し尿処理のほか、広域消防、火葬場運営などの例が多い。地方自治法第284条~290条などに定めがある。

 

【関連リンク】
・庁舎統合方針を決定しました(西東京市Web

北嶋孝
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