映画「夢みる小学校」の自主上映会 西東京市で9月中旬に計4回
テストも成績表もない学校の様子、のぞいてみませんか-。こう呼び掛ける映画の自主上映会が9月17日、18日の両日に計4回、西東京市内で開かれる。子どもの食育をテーマにした映画「いただきます」のシリーズ2本に続き、オオタヴィン監督の長編ドキュメンタリーの3作目。子どもたちの楽しめる学校生活を取り上げている。
舞台になったのは、学校法人「きのくに子どもの村学園」が山梨県南アルプス市に設置した南アルプス子どもの村小学校・中学校、長野県伊那市立伊那小学校、都内世田谷区立桜丘中学校の3校。私立、公立を問わず、いずれも「子どもファースト」の教育現場として知られ、ネット上にも見学、報告の情報が載っている。
子どもの村学園は「体験学習」を実践。伊那小学校は1956年度(昭和31年度)から成績の「通知票」を廃止。「総合学習」を進めてきた。桜丘中には校則がない。定期テストも止め、生徒の個性や興味が育つ柔軟なプログラムが組まれている。
映画には学校の授業風景、子どもたちの姿が絶えない教職員室、校内の様子なども記録されている。現場の学園長、校長らも登場。法政大学教授の尾木直樹さん、脳科学者の茂木健一郎さんらも出演する。
この映画は市民から募金を集めるクラウドファンディング方式で制作された。
今回の映画上映を進めている実行委員会代表の中村祐理栄さんは、オオタ監督の前作「いただきます」シリーズを見て募金活動にも参加した。「今年2月に吉祥寺で完成した映画を見ました。学校でこういう教育が可能だと初めて知り、多くの方々に見てほしいと思いました」。幼稚園に通う子どもがいる保志初音さんも「こういう学校があったら楽しいだろうな」と思い、中村さんと一緒に上映活動を進めてきた。
上映時間は約90分。9月17日午前10時30分、同日午後2時、18日午後2時からの3回は、市内泉町3丁目のプラス・ド・西東京2階イベントルームで。最後の18日午後7時からは中町の保谷こもれびホール3階小ホールで開かれる。チケット代は大人1000円、小学生以下の子ども500円、乳幼児は無料。
主催は、西東京「夢みる小学校」実行委員会。後援は西東京市、同市教育委員会、同市社会福祉協議会。ほかに多摩きた生活クラブ生協まち西東京、西東京生活クラブ運動グループ・地域協議会らが協賛している。
問い合わせは生活クラブ生協小平コールセンター、電話042-452-9797(午前9時から午後7時まで)。メールは、dreamingschool.nishitokyo@gmail.com。
【関連情報】
・映画「夢みる小学校」(公式サイト)
・上映会申込み窓口(Linktree)