「ライトイットアップブルー西東京2023」にぎやかに 田無駅北口で世界自閉症啓発デーイベント開催

投稿者: カテゴリー: 健康・福祉 オン 2023年4月29日

 国連が定めた世界自閉症啓発デーは4月2日。毎年この日、各地で多くの催しが開かれ、障がいがあってもなくても、ともに暮らしやすい社会をつくる試みが続いています。西東京市で実施された関連イベント「ライトイットアップブルー西東京」を、主催団体の共同代表・川嶋哲子さんが報告します。(編集部)

 

世界自閉症啓発デー

ミニLEDライトを使ったライトアップスペース

 

 4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせ、西東京市でも「ライトイットアップブルー西東京2023」を田無駅北口ペデストリアンデッキで開催した。西東京市で共生社会をテーマに活動する市民の会「みんなの西東京」が主催で、開催は今回で3回目を迎えた。

 

ライブ出演

ライブ出演者とイベントの横断幕

 

 イベント開催は午後4時から。にわか雨が止むのを待って2時半からスタッフによるセッティングが行われ、イメージキャラクターが描かれたのぼり旗と横断幕が飾られた。

 「みんなの西東京」は2021年度から西東京市との協働で「障害のある人もない人も、ともに暮らせるまちづくり「自閉症・発達障がい 啓発プロジェクト西東京」を行っている。活動のひとつ、自閉症啓発ポスターから生まれたキャラクターが「オゥちゃん」だ。人形劇団プークのメンバー・おばらみささんがデザインした。ショートアニメーション版も市内のアニメーション作家・白石慶子さんにより制作され西東京動画チャンネルで配信されている。この動画は、期間限定でアスタビジョンの大画面でも放映され、当日会場で見ることが出来た。

 

イメージキャラクター

アスタビジョンに映るイメージキャラクター

 

 「まずは自閉症のことを知ってもらいたい。明るく楽しいイベントで通りがかりの人たちにも足をとめてもらいたい」との思いから、ブルーのライトアップだけでなく、有志によるダンス、歌、DJによるパフォーマンスが行われた。当日は花冷えのする寒さだったがパフォーマンスに足を止める人も多く見られた。

 自閉症について知ってもらうためのクイズイベントも行った。「自閉症をひきこもりの状態になることだと思っている人もいます。まずは知ってもらうことから」とメンバーの古林さん。「自閉症でも世の中で活躍している人たちがいることを知ってほしい」とメンバーの久松さん。(クイズはライトイットアップブルー西東京のHPでも公開している)

 

世界自閉症啓発デー

来場者もライトアップに参加

 

 今年の新しい試みは、「西東京市協力店マップ」の配布。当日会場に来られない人にも青いライトを目にして欲しいと、西東京市内の店舗に協力を依頼してミニLEDライトを飾ってもらった。地図には協力店の一覧が載っている。
 
 夕方5時半にLEDライトを点灯。ビン200個は市内4カ所でこの日のために集めた。
大きさも形もさまざまなビンに多様性を認め合う共生社会への思いを込めている。今年は来場者にライトを手に取ってもらって点灯し、ビンに入れてもらった。

 夕方6時にはスカイタワー西東京も少しずつ青く染まり始めた。西東京市は2020年から自閉症啓発のためのブルーのライトアップを行っている。

 

スカイタワー

スカイタワー西東京もブルーに染まる(田無ファミリーランド駐車場より撮影)

 

 「今日は自閉症の当事者の方々も会場に来ていました。パフォーマンスをする方、音楽を楽しむ方、イベントを手伝ってくれる方、と関わり方はさまざまで、同じではありません。自閉症の人の困りごとはわかりにくく、知ってもらうことに難しさを感じていますが、一緒にいるのが自然なことと思ってもらえるようになってほしい」(みんなの西東京共同代表・川嶋)。
(川嶋哲子)(写真提供:みんなの西東京・ゆめこらぼ)

 

(クリックで拡大)

【関連情報】
・動画「そうだったのか! 自閉症①②③④」(西東京市動画channel)(YouTube
・ライトイットアップブルー西東京(みんなの西東京
・みんなの西東京(Facebook

 

【筆者略歴】
 川嶋哲子(かわしま・さとこ)
 西東京市在住。「みんなの西東京」共同代表。コミック編集・デザイン業を経て、現在は医療研究施設の広報職。

 

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