アプリ「あるこ」で市民の健康意識向上 西東京市に「健康寿命をのばそう!アワード」スポーツ庁長官優秀賞

投稿者: カテゴリー: 市政・選挙健康・福祉 オン 2023年12月3日

 西東京市は11月27日、厚生労働省及びスポーツ庁主催「第12回健康寿命をのばそう!アワード」で、スポーツ庁長官優秀賞を受賞した。2020年11月から導入している健康ポイントアプリ「あるこ」で健康寿命延伸への取り組みを続け、成果をあげていることが受賞理由となった。

 

スポーツ長官賞

室伏広治・スポーツ庁長官と記念撮影する岡本範子・西東京市保健福祉部健康課長

 

 同アワードは、生活習慣病予防の啓発活動の奨励・普及を図ることを目的に2011年から実施。スポーツ庁長官優秀賞は、特にスポーツ・運動を通じて優れた取り組みを行っている企業、団体、自治体を表彰している。

 西東京市は「健康」応援都市として、約10年前から紙媒体での「健康チャレンジ」事業を実施しているが、参加者が少なく、実施期間が限定的で、恒常的な取り組みにつながっていなかった。これに対し同市では、スマホアプリでの事業構築を検討。アプリ「グッピーヘルスケア」をベースに、市独自のページも作り、健康行動のポイント化、西東京市オリジナルの「しゃきしゃき体操」動画視聴を組み込むなど工夫した。

 こうして生まれたアプリ「あるこ」は、歩数計や体重・食事管理など16種類以上のコンテンツ、970種類以上のエクササイズ動画もあり、市民がそれぞれのニーズに合わせ、楽しみながら継続できるようになった。

 市によると、健康増進事業への参加者は、アプリ導入前の約400人から約5000人(令和5年10月末現在)と12・5倍に。「あるこ」を使った屋外ウォーキングイベントでの集客数も各回20人程度から400人程度と20倍に増えた。アプリの登録前後で平均歩数が一日当たり1928歩増え、アンケートなどでは、約75%の人が「歩くことを意識するようになった」と答えている。

 受賞に対して、西東京市健康福祉部ささえあい・健康づくり担当の五十嵐豊部長は、「未来につながる光栄な賞。市民の皆さんに、良い報告ができます」としたうえで、「コロナ禍での様々な健康不安のお声を市民の皆さんから伺い、何かできることはないかと職員で話し合い、本アプリを導入しました。市民・事業者・市が一緒に進め、まち全体で進化していくことができるアプリになりました」とコメント。同部健康課の岡本範子課長は「歩くことと、身体を動かすことを楽しみ、お一人おひとりの健康寿命に役立てていただけるよう、今後も『健康』応援都市として、取り組んでいきます」と話している。
(倉野武)

 

【関連情報】
・「第12回 健康寿命をのばそう!アワード」 スポーツ庁長官賞を受賞!(西東京市Web

 

倉野武
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